伊藤さとりさんの著書『愛の告白100選』紹介/「花束みたいな恋をした」「トップガン・マーヴェリック」など映画の中のいろんな「愛」をピックアップ!
執筆者:伊藤さとり
映画を愛し、生きる糧にしている映画パーソナリティの伊藤さとりさんが、100の愛の言葉を選んで紹介する『映画のセリフで心をチャージ 愛の言葉100選』(ムービーウォーカー・KADOKAWA)が発売中。恋愛の“愛”だけではなく人間愛や自己愛まで、様ざまな愛の言葉を紹介。自分にも、大切な人にも贈りたい言葉とアドバイスがあふれています! ときめきに浸るもよし、元気をもらうもよし!
【朝野ペコさんの素敵なイラストでアートブックのような作り】
本を開くと、さとりさんがピックアップした映画の中の愛の言葉とそのシーンのイラストがまず目に飛び込んできます。そしてその言葉の解説や恋愛アドバイス、映画にも登場するラッキーアイテム、作品の解説も。表紙や中のイラストは、イラストレーター・朝野ペコさんの手によるもので、描きおろしの100点イラストも見どころ。
気になる愛の言葉を少しだけピックアップ。まずは朝野ペコさんのイラストも印象的だった『花束みたいな恋をした』から!
☑ふとした時に思い出す人=恋のはじまりかも
『花束みたいな恋をした』(2021年)
同じスニーカーを履いていたり、見に行きたい展示会や読む本が同じ麦と絹の物語『花束みたいな恋をした』から選んだのはこの言葉。同じ思いを共有できることは名前を付けづらいけど唯一無二の時。
「ふとした時に思い出す人は友達なのか、運命の人なのか? 恋なのかも?と気づいたらそこがスタートライン、同じ好きを共有するときめきを楽しんで」、とさとりさんからのアドバイス。コンバースの白いスニーカーをラッキーアイテムとして、心の洗濯を。
☑年齢を重ねて再会した元カレへの思い…
『トップガン マーヴェリック』(2022年・米)
「「怒れない」ほど愛しているのも、相手の性格を理解しているからこそ。ものわかりのいい恋人より「寂しい」と言える恋人の方が素直。そんな相手を「待たない」自分なりの余暇を見つけると、人は輝く」とさとりさん。
トップガンで久しぶりに再会したかつての恋人同士、愛しているから怒れない女性の本音は私たちも思うところがあるのでは?
☑向き合う気持ちがあれば愛し合う関係は続く
『きみに読む物語』(2004年・米)
愛し合っているのにさまざまな壁にぶつかるノアとアリー。アリーはその重圧に耐えきれず、両親が願う違う人との未来を考えるように。そんな時にアリーを取り戻そうと本音と共に強い愛を語るノアの言葉をセレクト。
「ダメなところが見えたり、許せない部分も出てくるけど、妥協ポイントを探して調整して向き合おうとする気持ちがあれば、愛し合う関係は続けられる。老いて愛する人が自分のことを忘れてしまっても、若かりし頃の思い出を語り合えば愛はよみがえる……」とさとりさんが解説。
☑人は皆、平等に愛される資格がある!
『グレーテスト・ショーマン』
念願の上流階級の人たちに認められたものの、レセプションパーティーでサーカス団のメンバーを締め出してしまう団長のバーナム。そんな中、メンバーのレティによる「This Is Me」は彼らの思いを歌った歌。
「どんな外見であろうと、どんな環境であろうと、人は皆平等に愛される資格がある。
誰かに権利を剥奪される理由なんてどこにも存在しない。もしあなたを卑下する人がいたならば、その人の心が貧しいだけ。いい学校に入っている、いい会社に就職している、お金を持っている、美しい外見の人が愛されるというならば、それはその人の歪んだ心と曇った目によるもの」。さとりさんの「自分に誇りを持って」という思いが名曲「This Is Me」に集約されています。
『映画のセリフでこころをチャージ 愛の告白100選』
映画パーソナリティであり心理カウンセラーの伊藤さとりさんが“愛”を知りたい人に向けて、自分をまず愛してほしいとメッセージを送る本。映画に出てくるあらゆる愛の言葉を紹介しています。著:伊藤さとり イラスト:朝野ペコ 1540円(ムービーウォーカー・KADOKAWA)
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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