映画『BLUE GIANT』山田裕貴・間宮祥太朗・岡山天音インタビュー アフレコ・3人の熱演の裏側聞きました!
執筆者:GLOW編集部
大ヒット上映中の映画『BLUE GIANT』。山田裕貴さん、間宮祥太朗さん、岡山天音さんという人気俳優が声の出演、演奏ではピアノを上原ひろみさん、サックスを馬場智章さん、ドラムを石若 駿さんという豪華メンバー&熱いストーリーに涙してしまいます。大ヒット記念として、雑誌GLOW3月号のインタビューをウェブで特別公開!
俳優としてのお芝居とは違うアフレコの様子
―声優としてのオファーを受けた時は、どのように感じましたか?
間宮 最初、アニメ作品の声優は僕にはハードルが高いと思いました。声優のプロフェッショナルがいる中で、自分がそこに入ることへの抵抗感があったんです。でも、制作陣が俳優に演じてほしいと思っているということ、主役の(宮本)大を山田裕貴くんがやるということを聞いて、以前から知っている仲ですし、一緒に、いい感じで作っていくことができるかなと思い、お引き受けしました。
山田 僕もまさにそんな感じで、アニメーションは声優さんがやるものというイメージがありました。何度か経験し、少しずつ慣れてきてはいたのですが、プロの方へのリスペクトはずっとあります。ただ、原作を以前から読んでいて、4年くらい前にツイッターで「まるで自分を見ているようだ」というようなことをつぶやいていたんです。それを思い出して、引き寄せているのかな、と。
岡山 僕も、原作は1巻が出たくらいから読んでいて、ずっと大好きな作品でした。劇場アニメの声優経験はないですから、ちゃんとフィットするのかなという不安もありつつ、玉田に決まった時は、素直にうれしかったです。
―アフレコはいかがでしたか?
間宮 ドラマや映画だとなかなかできない、「ここちょっと自分的にもう1回撮り直したい」っていうのができたよね。
山田 そう、監督にお願いして納得いくまでくり返しやらせていただきました。結果、1回目のほうがいいみたいなことも多かったんだけど。アドリブでやるところで、うっかり体を動かしすぎてしまい、地面からの振動でマイクが揺れた音が入ってしまったこともありましたね。「動かないでください」って言われてしまいました(笑)。
岡山 アドリブってなると、やっぱり即興的に動いてしまうから。あと、お腹の音が鳴っちゃうかもっていうのも。
山田 それ、まじめに相談したの!?
岡山 そう、間宮くんと。
間宮 空腹でも、満腹でもいけないから、難しいよねって。
見どころは、山田裕貴さんも演じながら泣いた終盤シーン!
―作品の魅力、好きなシーンは?
岡山 僕はやっぱり、演奏シーンですね。
山田 あっ、先に言われた!
岡山 早いもの勝ちです(笑)。音のない漫画という媒体で、とても豊かに音楽を表現して昇華していたものを、映像でどう再現し、新しい表現にするのか。数々の演奏シーンで新しい世界を更新し続けているので、期待してほしいです。
山田 ネタバレになるので詳細は言いませんが、終盤は自然に感情移入できたので、好きなシーンというか、印象に残っています。
岡山 泣きそうになりました。
山田 俺、泣いてたと思う。
岡山 泣いてましたよね(笑)。間宮くんのお芝居がまた、すごくよくて。
間宮 なんで、それをあの場で言ってくれなかったの!?(笑)
岡山 こっちも感情移入しすぎて、恥ずかしかったから!
間宮 僕は、個人がバンドという個体になることで、空気感も含めて徐々に変わっていく過程が熱くて、好きです。
山田 ずっと作品で声を聞いてたから、今、なんだか本当に雪祈や玉田としゃべってるみたいな、不思議な感覚だ……。
間宮 この3人のバンドとして、取材を受けているみたいだよね(笑)。
山田裕貴さん
1990年9月18日生まれ。20 22年はエランドール賞受賞、『日経トレンディ』今年の顔に選ばれた。フジテレビ系ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(月曜21時~)、NHK大河ドラマ『どうする家康』(日曜20時~)に出演中。
間宮祥太朗さん
1993年6月11日生まれ。2008年日本テレビ『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』でデビュー。映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ~運命~』が20 23年GW、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編~決戦~』が夏に公開予定。
岡山天音さん
1994年6月17日生まれ。2022年は『キングダム2遥かなる大地へ』『さかなのこ』『沈黙のパレード』『百花』『あの娘は知らない』と公開作が続いた。主演映画『笑いのカイブツ』が公開を控える。
大ヒット上映中!!
『BLUE GIANT』
【あらすじ】ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。 無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えたが、ある思いもよらない出来事が起こり……。
大ヒット全国上映中!
2023/日本
原作:石塚真一『BLUE GIANT』(小学館)
監督:立川 譲 脚本:NUMBER8 スタジオ:NUT
出演:山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音
音楽演奏:上原ひろみ、馬場智章、石若駿
配給:東宝映像事業部
©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会
©2013 石塚真一/小学館
間宮さん着用:ジャケット5万2800円、パンツ3万1900円(ともにアポクリファ/サカス ピーアール) シャツ2万5300円(ミューズ/ミューズ ギャラリー) その他(スタイリスト私物)
撮影=野呂知功〈TRIVAL〉 ヘア&メイク=小林純子(山田さん)、三宅 茜(間宮さん)、新宮利彦〈VRAI〉(岡山さん)スタイリング=森田晃嘉(山田さん)、津野真吾〈impiger〉(間宮さん)、岡村春輝(岡山さん)取材・文=根岸聖子 ※雑誌GLOW2023年3月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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