黒谷友香さん「 年齢問わず、幅広い人とのつきあいを大切にしていく」【これから先のわたしへ】
執筆者:土谷沙織
これから先のわたしへ
「Aging Gracefully」は、40代、50代女性のこれからを応援する、朝日新聞社とGLOWの共同プロジェクト。インタビュー『これから先のわたしへ』では、Aging Gracefullyをテーマに、 憧れの女性像や、一緒に歩んでいきたい相棒アイテム、自分らしくいられるモノやコトなど、わたしの“これから”をお伺いしています。
女優 黒谷友香さん
1975年12月11日生まれ、大阪府出身。1995年の映画「BOXER JOE」で女優デビュー。映画「祈り-幻に長崎を想う刻(とき)-」 、舞台「あの子より、私。」で主演を務めたほか、ドラマ・バラエティ・CM・雑誌など幅広いジャンルで活躍。ペニンシュラ(半島)応援大使。
年齢問わず、幅広い人とのつきあいを大切にしていく
なんだかあっという間に40代半ばです。私自身、40代になって強く感じたのは、新規で出会った若い世代とのジェネレーションギャップかもしれません。こちらが当然だと思っている習慣もあちらはまったく知らなかったりする。お互いに異なる常識の世界で生きているから、最初は「え、知らないの?」となったりしますけれど、それを面白がれる心も大事だったりして。若い人たちから新しい刺激をもらうことで、自分もずっと若々しくいられると思っています。私の目標は、年齢を問わず、幅広い人たちとつきあえるような女性です。それができればいつまでも固まることなく、素敵に変化し続けられる気がするから。
いろんな人が集まって何かできるよう
スタジオを仲間と一緒に手づくり
「楽しいこと、ためになることを体験・共有できる場、自分も含めてみんなが使いたいと思える場をコツコツDIYし、完成間近というところまで来ました。資格を持っているので、私が講師になってキャンドル作りのワークショップなどもやってみたいですね」(黒谷さん)
一期一会を大切に人との繋がりを育んでいきたい
自分の若い頃を思い返すと、好奇心旺盛でやわらかいスポンジみたいに何でも吸収していました。だけど、年齢を重ねていくと積み上げてきた経験を基にどんどん「こういう感じだろう」と予測ができてしまい、何となく想定内できれいに収めてしまいがち。過去の経験則をいかした考え方は軸として大切に持っておきたいけれど、同時に新しい情報や価値観を受け入れる十分な余白もないと、人生がつまらなくなってしまう。柔軟にインプット・アウトプットを繰り返していければ、50代、60代になってもきっといい出会いが広がっていくんじゃないでしょうか。
同じ時代を生きてきた人には安心感やつながりのようなものを感じます。そういう思いを共有できる瞬間も、年を重ねる醍醐味なのかも。そして、今まで以上に一期一会を大事に、心を開いて人とのつながりを育んでいきたいです。
最先端テクノロジーを知るべく
2体のロボットと同居中
「これからの時代を見据え、AIを搭載した家族型ロボット『LOVOT』をわが家に迎えました。名前は“人生”から取って「ジンくん」と「せいちゃん」です。私は乗馬が趣味ですが、馬との触れ合いの豊かさとは別の世界のコミュニケーションにも興味を持っています」(黒谷さん)
取材・文=土谷沙織 ※GLOW2022年2月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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