【話し方レッスン】アナウンサー直伝「話し方講座」でコミュニケーション上手に! 絵本読み、保護者会や会議で大活躍!
執筆者:根岸聖子
読者チーム・かがやき隊の、専門スキルを持つメンバーを講師に迎え、特別レッスンを開講。今回はフリーアナウンサーの伊藤里絵さんに「発声法とシチュエーション別の話し方」について教えてもらいました!
【先生はこの人!】
伊藤里絵さん
テレビ新広島でアナウンサーとして活躍後フリーに。現在は2児のお母さん。
☑アナウンサー直伝! 発声法と話し方レッスン
ちょっとした意識で、声の通り方や聞き取りやすさは向上させられます。職場でも家庭でも、身近なところから、覚えたことを実践してみましょう。
☑まずは、美しく聞きやすい声になる「発声法」
STEP1 「腹式呼吸」を身につける
●胸とお腹に手を当てて、大きく息を吸い込み、空気が入ってくるのを感じてみる。
●鼻で息を吸う時にお腹が膨らみ、口から息を吐いたら、お腹がへこんでいくのを確認。
●息を吐く時は、ため息のように「はー」と、長めに息を吐き出す。
●のどには力を入れず、「あー」と、あくびをしている時のように声に出してみる。20秒を目標に。
「声は遠くへ飛ばすイメージで!」(伊藤さん)
STEP 2 しっかり「口を開ける」
●「あ・い・う・え・お」と大きくハッキリ発音。
●速いテンポで「う・い・う・い」と繰り返す。
「イーの口は横に広~く」(伊藤さん)
STEP 3 「舌」を動かす
● 口を開けて、あごを動かさずに舌を上下に動かしながら、「らららら」と連続して言う。
● 舌の動きを意識して「られりる・れろらろ」と発声。
【シチュエーション別「話し方のコツ」】
GLOW世代としては、疑問形で終わらせたり、語尾を伸ばしたりする話し方からは卒業したいもの。「~が↑」「~で↑」と語尾を上げて強調すると、そこが悪目立ちして話の内容が伝わりづらいので要注意。噛まずにスラスラと話すことより、自分らしく、伝えたいことを相手に届ける意識を大切にしましょう。
[プレゼンテーション]
緊張で早口になりがちなので、意識的に大事な言葉の前後に“間”を取ること。下を向かないようにすると声が通りやすい。
[子どもに絵本を読む]
大げさに演技をしないで、子どもの想像力に任せてみて。場面が変わる時に2、3カウント間をあけると理解しやすくなる。
[保護者会]
人前で話すことに慣れていない場合は、「緊張しているのですが」と先に言っておくと、意外と落ち着けるのでおすすめ。
[オンライン]
下を向いたり、あごを引きすぎたりしない。声は張り上げなくてもいいので、画面の向こう側に声を通すイメージで話す。
撮影=葛川栄蔵(hannnah) 取材・文=根岸聖子 ※GLOW2023年9月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
この記事を書いた人
女性誌、テレビ誌、インタビュー誌など定期刊行物やwebサイトで音楽、映画、舞台、ドラマなどエンタメ系のインタビューやレポートを執筆。好奇心の赴くままに、体験もの、実用記事、書籍なども常時進行中。