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【映画レビュー】男も惚れる“ジェイソン・ステイサム”のスパイアクション『オペレーション・フォーチュン』公開中! 【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は公開中の『オペレーション・フォーチュン』。主演ジェイソン・ステイサム、監督がガイ・リッチーの名コンビが5度目のタッグ。


世界七か国を巡る爽快なスパイアクション

イギリスを代表するえらくカッコイイ編集とサウンドを生み出す映像の魔術師と言えば、ガイ・リッチー監督! 彼はマドンナの元旦那であり、躍動感あるエンターテイメント作品を生み出す監督として『スナッチ』(2000)ではブラッド・ピットと、『シャーロック・ホームズ』(2009)では『アイアンマン』でお馴染みのロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウと組んでヒットを生み出しています。実はディズニーの実写版『アラジン』(2019)も彼の監督作品なのですよ。その理由は長編デビュー作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)を見れば明確で、登場人物を止めどなく動かしながらサウンドの使い方が抜きん出ているから。だから必然的にクライム・アクションがお得意となるわけです。

そんなガイ・リッチーと相性抜群な俳優が、上記に挙げた監督のデビュー作で本人もスクリーンデビューを果たしたジェイソン・ステイサム。『トランスポーター』『エクスペンダブルズ』、更に『ワイルド・スピード』シリーズなどでは元プロレスラー、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンと張り合う役まで演じるアクション映画の常連であり、最近は『MEG ザ・モンスター』シリーズで巨大ザメとまで素手で戦う“男も惚れる男”なのであります。そんなジェイソン・ステイサムとガイ・リッチーの5度目となる本作『オペレーション・フォーチュン』は、爽快感と旅した気分を味わえる1粒で二度美味しい作品。

だって、スパイものお決まりのゴージャスなパーティから、ロンドン、マドリード、LA、モロッコ、カンヌ、トルコ、ドーハと7つの国を飛び回るアクション映画がシリーズものではなく気軽に楽しめるのだから。イギリスのスパイアクションといえば『007』と『キングスマン』、アメリカは『ミッション:インポッシブル』『ボーン・アイデンティティー』からのシリーズもの。こちらの主人公はオラオラ系で自信満々のスパイ、しかも美女といえども毒舌すぎる相棒と新米スナイパー、他にもまさかのおぼっちゃま風のイケメンハリウッドスターと組んでドタバタ騒動を起こしながら事件解明に挑む、お喋りだらけのアクション映画にしてしまったのは、さすがの一言!

スキンヘッドのマッチョ俳優ジェイソン・ステイサムお得意の肉弾戦から、大富豪と対面する船上パーティ、真っ赤なフォードマスタングに乗ってのカーアクション、ヘリコプターまで登場して派手な爆破シーンに、トルコの豪華ホテルを使用したゴージャスなヴィラまで登場。しかも『ノッティングヒルの恋人』(1999)などイギリスを代表するラブコメスターだったヒュー・グラントも今やすっかり茶目っ気ある悪党役。その他、映画ファンとしては豪邸侵入時にテレビで放映されている『明日に向って撃て!』(1969)とその主題歌「雨にぬれても」が流れるセンスもガイ・リッチーらしくて大のお気に入りです。映画館で114分のワイルドで豪快で爽快な旅を!
——伊藤さとり

☑公開中『オペレーション・フォーチュン』

【あらすじ】英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンに下された新たなミッシション。それはハンドルと呼ばれるアイテムを追跡・回収することだった。ハンドルが何かは知らされておらず、100億ドルで取引される、とてつもなくヤバいブツということ以外に情報はない。フォーチュンはMI6のコーディネーター・ネイサンや、毒舌の天才ハッカー・サラ、新米スナイパーのJJという即席チームを率いて行動を開始する。能天気ハリウッドスターのダニーを無理矢理任務に巻き込み、武器商人グレッグに大胆不敵に接近。次第に明らかになっていく巨大な陰謀を、フォーチュンたちは阻止できるのか? そして、最高機密ハンドルの正体とは!?

 2023/イギリス・アメリカ/114分
監督・脚本・製作:ガイ・リッチー
共同脚本:アイヴァン・アトキンソン、マーン・デイヴィス 製作:アイヴァン・アトキンソン、ビル・ブロック

出演:ジェイソン・ステイサム、オーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、バグジー・マローン、エディ・マーサン、ヒュー・グラント

配給:キノフィルムズ

© 2023 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ALL MOTION PICTURE ARTWORK © 2023 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画『オペレーション・フォーチュン』オフィシャルサイト

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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