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【更年期】友達との会話で肩こりが楽になる?! 肩こりの意外な原因と簡単改善ストレッチ! 

更年期(ヴィーナス)期の女性が知りたいことや疑問を、特命調査員ヴィーナスちゃんが調査! 心身の不調に関する読者調査をすると、いつも上位に入るのが肩こり。その原因とひどい肩こり・しぶとい肩こりをやわらげる簡単トレーニングをプロフェッショナルフィジカルトレーナーの関 守さんに教わります。※GLOW世代特有の体の変化期である更年期を「ヴィーナス期」と名付けています。


自律神経の乱れやイライラ、ストレスも肩こりの原因だった!

ヴィーナスちゃん(以下V) 更年期に肩こりがひどくなったり、しぶとくなるのはどうしてですか?

 関さん(以下) まず、肩こりを感じるのは、肩・首・肩甲骨周辺の筋肉が硬くなっているから。血行をよくして筋肉がやわらかくなると肩こりはラクになります。ところが、更年期に自律神経のバランスが乱れて、交感神経が優位になると、血管がぎゅっと締まって血行が悪くなってしまうので、筋肉が硬くなりやすいのです。

 V 交感神経! 更年期のイライラが肩こりをひどくするんですか?

  イライラの他にストレスも肩こりの原因になります。首の後ろにある筋肉は交感神経やストレスの影響を受けやすく、肩こりをひどくすることがわかっています。なので、友だちと楽しい話をしてストレス解消すると肩こりがやわらぐこともあるんです。

 V へえ!! 初めて聞きました。でも、肩を動かすことも必要ですよね?

  はい。簡単にできる2種類のストレッチを行うことをおすすめします。

☑体を温めて血流をよくする「動的ストレッチ」

①手を肩に置いてひじを真正面に向けるのがスタートポジション。座っても、立って行ってもOK。

肩こり改善ストレッチ

②手を肩から離さないようにして、そのままひじを上に。肩が痛むときはできる範囲でよい。

肩こり改善ストレッチ

③肩を大きく回すように、上から横に弧を描くように動かして、ひじを横にする。自分のスピードで。

肩こり改善ストレッチ

④ひじを背中の真ん中に向けて引き、肩甲骨を動かす。手を肩に置いて行うのがポイント。

肩こり改善ストレッチ

⑤さらにひじが下を向くまでゆっくり、できるだけ大きく回す。反対回しもやる。10〜20回が1セット。

肩こり改善ストレッチ

☑お風呂でするなら! 首筋の筋肉をゆっくり伸ばす「静的ストレッチ」

①左の首すじを伸ばすストレッチ。左手を腰の上に置く。痛みがある場合は、手を下ろしたままでもよい。

肩こり改善ストレッチ

②右手で頭を斜め前方に伸ばして顔を下に。ゆっくりと呼吸しながら1回につき20〜30秒伸ばす。右も同様に。

肩こり改善ストレッチ

☑「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」をセットで行うのが最大のポイント!

 動的→静的の順で行うと、肩こり改善の効果が出やすいですよ。毎日繰り返すことも重要です。

V 肩こりは予防できますか?

 体幹の上に頭がのっている姿勢が大事です。頭を下げてスマホを見ていると、重い頭を首のうしろの筋肉だけで支えるため肩こりに。また、肩甲骨の動きが不足することでも肩こりとして感じる場合もあるので、肩甲骨を意識して動かすといいですよ。


【ガイド】

関 守さん

PTI認定 プロフェッショナルフィジカルトレーナー
関 守さん

東京・神楽坂にある会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」のトップトレーナー。日本健康心理学会認定健康心理士であり、メンタルをフォローしつつ、運動指導を行っている。

イラスト=二階堂ちはる 取材・文=黒川ともこ ※GLOW2023年11月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。

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