【正しいシャンプーの仕方】濡らすのは髪ではなく頭皮! 洗浄力を最大限に引き出すシャンプー術
毎日のシャンプーやドライが面倒だなと感じる時は、早く済ませたいとヘアケアがなおざりになりがち。しかし、それが自己流のクセとなり、長年続くと髪の傷みにつながっている可能性も。「そうだったんだ」という新しい気づきが髪質改善の近道に! 美容エディター/毛髪診断士の伊熊奈美さんに正しいシャンプーのやり方を教えてもらいました!
☑髪の悩みは加齢だけが原因ではない。
正しいケアで髪が変わります!
「髪と頭皮のケアって面倒ですよね。しかし、今の髪の状態は、日頃のケアが正しくできているかどうかの結果でもあります。白髪が増えた、分け目が目立つ、髪がパサつくなど加齢によるものであっても、正しい知識を持って日々のヘアケアを行えば、髪は変わります。そして髪が変わってくるといいスパイラルしかないので、ヘアケアが楽しくなってきます。正しい知識に基づいてお手入れを行い、どこにどう効かせているか意識しながら、さっそくお手入れを見直してみましょう」(伊熊さん)
【正しいシャンプー】
☑シャンプー前のブラッシング!
頭皮や髪の汚れを浮き上がらせて落としやすくし、髪の絡まりをとくブラッシングは、シャンプー前に欠かせない行程と心得て。まずは中間から毛先へ、次にひとつ結び時のように下から上へ髪を起こしながらとかす。毛先までブラシを通さなくてOK。1日1回しかブラッシングできないとしたら、このタイミングが最重要なくらいです! ナチュラル ラスター S型ブラッシングブラシ 1540円(ベス工業)
☑シャワーで頭皮全体を濡らす
【ポイント】シャンプー前のシャワーは、髪ではなく頭皮全体をまんべんなく濡らすことが大切!
シャンプー前に頭皮をまんべんなく濡らすのは、シャンプーの洗浄力を最大限に引き出すためです。頭皮全体がまんべんなく濡れていれば、髪も自然と濡れています。だいたい1分間を目安に、しっかりめの水圧で濡らして。
まずはシャワーヘッドが壁にかかっている状態でシャワーを浴び、髪全体をザーッと濡らしておく。
美容室でしてもらうシャンプーのように、髪をめくり上げて、頭皮にシャワーヘッドを近づけてムラなく濡らす。
頭皮をしっかり洗うならジェット水流が◎!
毛穴よりも小さな泡で汚れを浮き上がらせるシャワーヘッド。ミストからジェットまで4種類の水流調整が可能。リファファインバブルピュア 3万円(MTG)
☑シャンプー剤は5点置きして「正中線」に向けシャンプー!
シャンプー剤は頭皮に点置きして塗り広げやすくする。また、正中線を終点にすると皮脂分泌の多い頭頂部から後頭部の “モヒカンゾーン” をしっかり洗える。
シャンプー剤は、手のひら全体にムラなく広げる
髪の長さに合った量のシャンプー剤を手のひらに出し、水を少量加える。手のひら全体に剤が行き渡るように広げればOK。
①髪をめくって頭皮に点置きする
左右側頭部、後頭部、頭頂部、えり足の5ヶ所の頭皮に、手のひらにのばしたシャンプー剤を髪をめくってつける。
②正中線に向かって “ギザギザ洗い”
側頭部、後頭部、前頭部の順番に生え際から正中線へギザギザと指を動かし、頭頂部にきたら指をクロスして寄せるように洗う。生え際、えり足は左右から寄せるように洗う。
【教えてくれたのは】
美容エディター/毛髪診断士
伊熊奈美さん
女性誌の編集に携わりながら、多彩なメディアでヘアケア、頭皮ケアをアドバイス。近著は『脱白髪染めのはじめかた~でもいきなりグレイヘアは無理!』(グラフィック社)。
撮影=古家祐実〈SORANE〉 ヘア&メイク=中村友里香〈FACCIA〉 モデル=蘭 取材・文=白倉綾子 ※GLOW2023年11月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。