• Lifestyle

GLOWの
記事をシェア

【掃除】忙しい人は11月から「大掃除」! 最低限の2カ所、便利グッズ&掃除法教えます!

執筆者:藤原千秋

掃除 消毒用エタノール

働いていたり子どもがいると、大掃除に本腰を入れられるのは12月後半、という人も多いのでは? 11月から進めたい大掃除を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに聞きました!


【12月の大掃除は実は合理的じゃない】

大掃除を12月に行うのは、宗教行事や昔からの風習だという藤原さん。
神社仏閣でお正月を迎えるための「煤払い」というお堂などを清める行事や、江戸時代に大きな焦点が従業員を故郷に返すためにしていた掃除などが由来となっているよう。ヨーロッパでは「スプリングクリーニング」と言って4月や5月に大掃除をします。
12月は寒いので汚れも落としにくく、水を使ったり、外に出る掃除も寒い。12月はクリスマスがあり、冬休みも年末ぎりぎりからなので、時間が無いよという方も多いのでは。気持ち的にはキレイにしてすっきり新年を迎えられるけど、そんなに12月にこだわらなくてもいいのかもしれません。

【11月に行いたい2か所の掃除】

[お風呂:カビ予防は天井も忘れずに!]

お風呂掃除も今がおすすめ。カビは夏だけ生えるわけではなく、冬の間も割とじわじわ増えていってしまいます。また、電気で熱を加えるにしろ、ガスで熱を加えるにしろ、お湯を使うのに電気代やガス代も気温が高い方がコストがいいんです。
お風呂用のクレンザーがライオンさんから出ているのでそれでこすり洗いすると、水垢や黒ずみなどをきれいにできます。また、カビ予防は天井をしっかりと。カビ予防剤を天井に使うのは垂れてきてしまって危険なので消毒用エタノールがおすすめ。キッチンペーパーやボロ布にエタノールを付けて天井を塗りながら拭いてみてください。フローリングワイパーなど棒状の物を使うと危険も少なくできます。

[素人はお風呂のエプロンはプロに任せよう]

少なくとも5年はエプロンの中を見ていない、という人には自力の掃除はおすすめしません。胞子がお風呂場に蔓延してしまいカビの生えやすい浴室になってしまいます。プロに頼むのが◎。この場合は大掃除じゃなくても1月2月が空いていていいかも。3月は引っ越しシーズンなので混んできます。

☑掃除の小ネタ 浴室はひとつの工業品!

お風呂掃除のポイントとしては、浴室はひとつの工業品なので、ドアの内側に貼ってあるシールの番号をGoogleなどで検索すると浴槽や床材などの材質や形式が分かるので、合った洗剤を選ぶのに活用してみてください。プロに掃除を頼むときなどにも活用できます。

[冷凍庫:引き出しがけっこう汚れてます!]

冬にやることをおすすめしたいのが一か所だけあって、冷蔵庫なんです。特に冷凍庫は中に入れているものが傷んでしまうので、寒い時期がベストタイミング。掃除する時はクーラーボックスとか持っていなくても、レジ袋とかエコバッグの中に冷凍食品をガンガン入れて、玄関先に置いておくと、1時間ぐらいなら溶ける心配はほとんどないです。家族向けの引き出しタイプは意外と髪の毛やホコリが落ちていて汚いんです。
水で洗おうとしても最初、冷気に負けてまともに掃除できないので、引き出しをガコッと取り外したらそのままお風呂場に持っていって、45度くらいのお湯をすぐかければ、氷も汚れも落とせます。油汚れが無ければお湯だけできれいになります。油汚れがある場合は、新しい食器洗い用スポンジに食器用洗剤をけてくるくる引き出しを洗うと、簡単に洗い上がります。

[冷蔵庫:取っ手や庫内を消毒]

冷蔵庫の中で一番汚い野菜室もしっかりきれいに。こちらもお湯をかけて食器用洗剤で洗ってすすぎ、きれいなバスタオルに伏せて20分くらい置いておいたら水分が落ちます。取りきれなかったところはキッチンペーパーで拭いてください。

壁面とか取っ手は、水拭きだけだと、そこに菌がいた場合菌が増えてしまう。アルコールで消毒するのがおすすめですが、消毒エタノールは有機溶剤の一種だから、プラスチックが変質するかもということでメーカーさんは推奨していません。プラスチックが変質しなくて消毒の効果があるものは、花王さんの[クイックル ジョアン]。子どもやペットのグッズ、冷蔵庫の中の除菌や消毒ができるクリーナーなので、心配な方はこれがいいかも。

[大掃除がはかどる便利グッズと掃除法]

大掃除 ウエットシート使い切り 藤原千秋さんおすすめそうじ

最後に、はかどるグッズと掃除術を紹介します。色々種類がある掃除用のウエットシート、その中で一番無難などこでも拭ける床掃除用を一パック全部一度に使い切るのがおすすめです。
床だけじゃなく壁、天井、キッチン、窓だって汚れが落ちればいいならシートだけでOK。とにかくウエットシート一パックをだらだら長く使うんじゃなくて、全部使い切ると、ある程度きれいになるんです。程よい水分が含まれているので使い捨てられて、衛生的。

そして使うときにちょっとしたコツがあって、いきなり拭くんじゃなくて、汚れが固まっているところに一回貼り付けるんです。貼り付けて5分10分置くと汚れが柔らかくなっているので拭く効果が高まります。30分置いちゃうと乾いちゃうので5分くらいがいいんですけど、貼り付けることでウェットシートの効果を2倍ぐらいに高めることができます。大掃除じゃなくても気合を入れて掃除する時は使いきってしまいましょう。100円ショップで110円で売っているのでお財布にも優しいです。また、もう少しお高い丈夫なシートは不織布なので、洗ってあと2~3回使えます。

お風呂、冷蔵庫の掃除を紹介しましたが、まだ寒くなりすぎない11月は窓周り、ベランダ、網戸あたりもおすすめ。あとはガレージや物置など。真夏にできるかというと、暑すぎてできないので今から春がちょうどいいです。あとは不要なものも捨てるとすっきり。特に搬出が必要な大きなゴミ出しも早めに進めたいところ。


テキスト=GLOW編集部

家事や掃除についての藤原さんのvoicy[フニワラジオ]

この記事を書いた人

住生活ジャーナリスト・ライター 藤原千秋

住生活ジャーナリスト・ライター

執筆記事一覧を見る

大手住宅メーカー勤務を経て独立。 主に住まい、暮らしまわりについての執筆、監修、企画、 講演など幅広く活躍。 2001年よりAll About 「家事」 「掃除」「子育て」 ガイドも。

記事一覧へ戻る

GLOWの記事をシェア!