[南 果歩さん×原 千晶さんトーク/後編]がんを経験した後の自分との向き合い方「自分は頑張ってる!と励ましてあげて」
執筆者:GLOW編集部
南 千晶ちゃんの気持ちはそうかもしれないけど、まわりの人たちは命を失ってほしくない、元気になってほしいと思ってたはず。私たちはどうしても自分のことはさておき、まわりのことを考えすぎますよね。だから時には立ち止まって、「がんばってるよ、私」と言うことが大事だと思います。私の体は本当にがんばっているね、ありがとうと自分自身に言ってあげるべきなんじゃないかなと。私は寝る前に声に出して自分にありがとう、感謝している〇〇にありがとう、自分をリラックスさせて癒してくれる犬にありがとうと、3つのありがとうを言ってます。酔っ払った時は言えないけど(笑)。
原 私は病気を通して仕事と遊びのバランスがすごく大事だと学びました。若い頃は仕事のストレスを抱えすぎて、ストレスに押しつぶされそうになっていたんです。病気の原因はそれだけじゃないと思いますけど……。ストレスはありすぎると辛いけれど、ストレスがなければテンションが下がる。心地よく、自分らしくいられる時間をどれだけ保っていられるかが、年齢相応に元気でいられるコツなのかなと思います。
【南果歩さんPROFILE】
みなみかほ:1984年のデビュー以降、映画、テレビドラマなどで活躍する俳優。体のために筋トレを始め、トレーナーの総合格闘技の試合も観戦。旅に出て、自分が住んでいる場所から離れて息を抜くことがストレスを軽減する時間になるそう。
【原千晶さんPROFILE】
1994年に『クラリオンガール』に選ばれ芸能界デビューし、バラエティ番組などで活躍。現在は東京近郊に移住し、釣りに熱中。ブログでがんの予防や後遺症などの情報を発信するほか、女性特有のがん患者の会「よつばの会」を発足。
撮影=当瀬真衣〈TRIVAL〉(P72-75) ヘア&メイク=重見幸江〈gem〉(南さん)、西田裕美子〈Manoa〉(原さん) 取材・文=黒川ともこ ※GLLOW2023年12月号より
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