【映画】岡山天音・仲野太賀インタビュー「太賀くんは芝居が好きすぎる」「天音はどえらい役者」『笑いのカイブツ』1/5(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は1/5(金)公開の映画『笑いのカイブツ』より主演の岡山天音さん、仲野太賀さんにインタビュー!
ツチヤタカユキの小説を映画化『笑いのカイブツ』
原作は伝説のハガキ職人と言われたツチヤタカユキ氏の『笑いのカイブツ』(文春文庫)。笑いに命を懸けつつも人間関係不得意なツチヤ氏の実話を映画化。16歳、大阪でテレビの大喜利番組にネタを送り続け、その後芸人・ベーコンズのラジオにネタを投稿し注目を集め上京するツチヤを岡山天音さんが演じ、仲野さんはベーコンズの西寺としてツチヤに絡む。ほか、アルバイト先のホストクラブで出会うピンクを菅田将暉さん、思いを寄せる女性を松本穂香さん、ツチヤを見守るおかんを片岡礼子さん、構成作家の先輩を前原 滉さん、ベーコンズの水木を板橋駿谷さんが固める。
岡山さんと仲野さんは久々の共演
伊藤 お二人でこんなにがっつり共演するのはお初でございますか?
岡山 共演自体は数回あって、がっつりってどこなんだろう。
仲野 確かになー。今回みたいに面と向き合ってのは今までないかもね。
岡山 でも『人狼ゲーム』(2013年)とか面と向き合ってるしね。超昔ですけど、19歳とか10年前くらい。
仲野 訳もわからず、殴り合ってたみたいな感じだよね。
岡山 いやー。あれ、めっちゃ印象深かった。
©︎2023「笑いのカイブツ」製作委員会
ツチヤを諭す西寺。
©︎2023「笑いのカイブツ」製作委員会
伊藤 役者でこうやって2人で演じながら久々にがっつりやったわけじゃないですか。気持ち的にいかがでしたか?
岡山 僕は緊張しました。ドキドキして。でも太賀君だったからできた芝居だったというか。太賀君が西寺だったから、上手いとか、大先輩とかのどんな方でもできなかったお芝居ができた。あんまり自家発電することが必要がないというか、対面で芝居してたら連れてってくれる俳優さんっていうか。いま本人が隣にいないくらい褒めてて恥ずかしいです。
仲野 アハハハ! いや、もっとちょうだい。足りない(笑)。
岡山 隣にいるはずないくらい褒めてる(笑)。1対1のシーンが多い役柄だったので、改めて感じましたね。何も用意せず、始まっちゃっても役の世界に連れてってくれる。
仲野 俺は、天音とは何回も共演させてもらって、でも最初の頃は大勢の中の二人とかで、端っこで暇つぶしながら愚痴りながら切磋琢磨してたっていう関係なんですけど。いざこうやって、天音が真ん中に立ってツチヤっていう役を演じているのを目の当たりにして、どえらい役者だなって思いました。ここまで天音の魅力を存分に堪能できる作品って、一緒にやってきた中ではなかったので、俺が引っ張ってもらったような印象でした。同じ同世代の役者としてずっと思ってはいたけど、ちょっと今回の輝きは異常だったなっていう。眩しかったですね。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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