【映画】岡山天音・仲野太賀インタビュー「太賀くんは芝居が好きすぎる」「天音はどえらい役者」『笑いのカイブツ』1/5(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
お互いをひとことで言うと?
伊藤 へぇ〜。お二人は昔から知り合いじゃないですか。今の時点でお互いをひとことで例えるとしたら何ですか? 天音君は?
岡山 あー、なんだろう。結構芝居好きすぎるかも、太賀君。
仲野 俺が、芝居好きすぎる?
岡山・仲野 ウフフフフフ
伊藤 芝居狂? その心は?
岡山 いやなんか考えるんですよね。太賀君の芝居について、カメラ回ってる時以外もどうするか、いかに役への気持ちを途切れさせないか、とか。太賀君はカメラ回ってないところも、結果カメラに映るんですけど。目を見張るものがあって。なんでこんなに大変な現場や環境が整ってないような現場でも役の顔というか、太賀君史上でも見たことないような顔がカメラの前で出てくるんだろうって。僕はやっぱり難しいんですよね。モチベーションを持続させ続けるっていうのが。環境によってすごい左右されたりとか。これ何なんだろうと思って。これまでの太賀君の話とか色々聞いたりとかして、舞台とかもすごい好きじゃないですか。舞台は向き、不向きがすごくあるし。結構好きですよね舞台。
仲野 舞台好き。
岡山 繰り返して一つのことを煮詰めていくっていう舞台に喜びを感じているところ、太賀君の現場でのやり方とかを見て、芝居っていうものが本当に純度100の芝居っていうか、芝居の本質みたいなものを自分の本質で愛してるんじゃないかなっていう。なんかここまで純度高い、職人というか極めるっていう方を、世代とかも関係なく見たことないですよね。勝手に僕視点の推測ですけど。
伊藤 あら、太賀君はどうなんですか?
仲野 いやー、嬉しいなぁ。みんなに伝わるように声を大にしていって欲しい(笑)。
岡山 ちょっと異常っす。
仲野 いや~でも、自分では全く……
岡山 えー、そうなんだ。
仲野 分かってないかも。もちろん人並みに頑張ってるっていうか、向き合っているつもりではありますけど、やっぱりめんどくさがりだし、楽な方に楽な方に行きたいタイプなんで。でもずっといますよね。ここ(後ろのほう)にお前、楽してんなっていうのは。
岡山・伊藤 へー
伊藤 太賀君的にどうなんですか? 天音君をひとことで例えると。
仲野 本当に唯一無二だと思いますね。替えがマジで効かない。それなのにもかかわらず、どの映画にもどのドラマにも必要とされ続けていて。凄みを感じてきたなと。デビューは15歳でしょ。
岡山 16からですかね。
仲野 16からでなんだかんだもう15年近くやってるわけでしょ。これまで撒いてきた種が確実にこう花開いてきて、その重ねてきた経験というか、筋肉がどえらいことになってる。本当にセリフ一言でもなんでそんな言い方できるの、どういうことって天音には思うんですよ。感心しちゃうというか感動しちゃう。仕事量もそうだし、他の追随を許さないところに行っちゃうなって、個性派っていうだけではもうくくれなくなっている感じがしますね。
伊藤 確かにそれは思いますね。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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