【おすすめコメディ映画】組長のカラオケ大会に向けて、中学生が若頭補佐にカラオケ指導!?『カラオケ行こ!』 1/12公開 【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は、1月12日(金)公開の『カラオケ行こ!』。綾野 剛さん演じる組の若頭補佐は罰ゲームのあるカラオケ大会に悩み、齋藤 潤さん演じる合唱部の中学生は声変わりに悩み、そんなふたりが出会い、若頭補佐に歌を指導することに。X JAPANの「紅」、King Gnuの「白日」、寺尾聡の「ルビーの指輪」など劇中で披露される十数曲も注目。とあるシーンについてのさとりさんのさすがの考察もチェック!
原作は人気のマンガ
「マンガ大賞2021」で第3位となった和山やまさんの「カラオケ行こ!」が『リンダ リンダ リンダ』『1秒先の彼』など青春映画も得意な山下敦弘監督と、「MIU404」「逃げるは恥だが役に立つ」などヒットドラマを生み出す野木亜紀子さん脚本で映画化。中学合唱部の部長・聡実がヤクザの狂児にカラオケの指導を頼まれるという奇想天外な設定から2人が徐々に強い絆で結ばれていく過程をコミカルに描いた本作は、綾野剛さんの新境地と言える笑いと格好良さが入り混じった絶妙な後味を残す作品になっております。
その歳の差が微笑ましく、関西弁による二人の掛け合いや、聡実がカラオケを熱唱する大人達を冷ややかな目で一刀両断するショットは、中学生だからか嫌味がなく、ずっと見ていたいほど面白い。その重要な役を担うのはオーディションで選ばれた新星・齋藤潤さんでした。彼の演技は新人というより怪物。眼鏡の奥に潜む冷たい視線、けれどあどけなさを残す容姿、そして何より平静を装いつつ、熱さを秘めた感情を演技で魅せる表現力は圧巻。綾野剛さんが惚れ込んだ彼の演技と大人たちとの化学反応がラストまで刺激的で、映画は笑いの宝庫となりました。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
- Website https://www.itosatori.net/
- Instagram @ito_satori/
- X @SATORIITO