【漫画をドラマ化&映画化】容疑者の父VS警察の娘! ドラマから7年後を描く『映画 マイホームヒーロー』 3/8公開 【伊藤さとりの映画レビュー】
執筆者:伊藤さとり
映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は、3月8日(金)公開の『映画 マイホームヒーロー』。原作はヤングマガジンの同名漫画。2023年のドラマに続く映画は、殺人犯の父と、それを追う警察官の娘、半グレ集団が絡む完結編!!
容疑者の父、警察の娘、半グレ集団が絡み合う!
ドラマ未見でも大丈夫、シリーズモノ映画のように、回想シーンをさりげなく織り込む手法で、一作で理解出来るサスペンス映画に仕上がっている人気ドラマの7年後を描く『映画 マイホームヒーロー』。原作は反社会勢力から娘を守ろうと推理小説マニアの普通の父親が本からの知識で犯罪を犯し、半グレ集団に立ち向かっていく山川直輝さん・朝基まさしさんによる同名コミックで、今までになかった展開が大ヒットを生みました。
ドラマでは、娘可愛さから罪を犯す主人公・哲雄に佐々木蔵之介さん、その妻・歌仙に木村多江さんという現実味を増すカップリングが成功、実際に原作のキャラクターと照らし合わせると雰囲気から表情までベストキャスティングとしか言いようがないのです。
しかも原作もまだ未完の状態で映画化ということで、映像にしたことで原作にも良い効果をもたらそうと、原作の最終章をベースにオリジナルストーリーを生み出しています。よって映画の舞台はドラマの7年後となり、映画初登場のキャラクターが登場。まずは大人の俳優陣の中で「下町ロケット」の立川談春さんが哲雄に目を付ける刑事としてギラリと存在感を発揮。特に注目は、物語のラスボスとして姿を現す津田健次郎さん! これまで「呪術廻戦」「チェンソーマン」などの声優を務め、今や人気絶頂のベテラン声優ですが、今作では低音ボイスと共に、これでもかとクセのある演技を披露してくれます。思えば、津田健次郎さんは自身でも映画監督を務めていて、短編映画「GET SET GO」では、人間の闇と希望をサスペンスフルに見せる作品。そう考えるときっと大好きなジャンルの出演だったに違いないはず。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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