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【『光る君へ』の世界】平安貴族は一夫多妻制が当たり前! 後宮で暮らす后妃の序列と女性たちのスゴすぎる生き方

執筆者:GLOW編集部

神に奉仕した未婚の皇族女性たち

平安時代 平安貴族の暮らし 平安時代の女性の生き方 斎宮 斎院 光る君へ

『源氏物語』には、斎宮(さいくう)や斎院(さいいん)がたびたび登場します。「斎宮」とは、皇室の未婚女性(内親王)から選ばれて、伊勢神宮の祭祀に奉仕した女性のことで、制度としては古代から南北朝時代まで続きました。一方、賀茂神社の祭祀に奉仕した未婚の内親王を「斎院」といい、斎宮にならって平安時代にはじまり、鎌倉時代初期まで続きました。

斎宮

天皇の即位ごとにひとりが選ばれ、3年の精進潔斎(しょうじんけっさい)ののち伊勢に下向し、伊勢神宮に奉仕した。斎内親王(さいないしんのう)、斎王(さいおう)、御杖代(みつえしろ)ともいう。75 代続いたが、後醍醐(ごだいご)天皇の皇女・祥子(しょうし)内親王(1333 ~ 1334 年に在位)を最後として廃絶した。現在、三重県明和町(めいわちょう)の斎宮跡は国史跡に指定されている。

斎院

正しくは賀茂大神斎王(かものおおかみのいつきのみこ)といい、居所が京都市北区の紫野(むらさきの)にあったことから紫野院とも称した。伊勢神宮の斎王制(斎宮)にならったもので、斎宮同様に天皇一代ごとに交代した。35 代続いたが、後羽(ごとば)天皇の皇女・礼子(れいし)内親王(1204 ~1212 年に在位)を最後として廃絶した。


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監修=吉田裕子 イラスト=木村 誠 ※GLOW2024年4月号より

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