【映画】市原隼人インタビュー「人生を謳歌する甘利田先生を見て、人生を楽しむ活力にしていただけたら」『おいしい給食 Road to イカメシ』5/24(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
伊藤 難しいんですけどね。本当そうですよね。でも子どもたちと一緒に演じていると、そういうことを色々考えるんじゃないですか。
市原 すごく感じます。自分がデビューしたのが13歳で、同じくらいの子どもとの撮影でしたので、とにかく現場を楽しんでいただきたいと。本来であれば仕事をしなくていい年齢なので、子ども達には毎日来たくなる様な遊びの延長線上に現場があってほしい。さらに現場への向き合い方を僕なりにお話しさせていただきました。「せっかく大事な青春、思春期の2ヶ月間を共にさせていただくので、充実した時間を過ごしていただきたい。本気で泣いて、本気で笑って、本気で悔しがって、物事の根源を大切にすることで見えてくるものを自分たちで探してほしい。数あるオーディションの中から選ばれた生徒の皆さんがなぜこの作品に参加したのか、この作品は誰のために何のために何をしなければならないのかを考えながら現場を過ごしてください」とお伝えしました。クランクアップの後に、本編と関係無いところで、撮影の卒業証書をお渡ししていて。みんな号泣している姿をみてそれほどに一生懸命向き合ってくれたんだと感じ、本当にうれしかったです。
伊藤 もはやもうこのドラマや、映画の先生になっているってことですよね。
市原 自分が子供の頃にこんな大人がいたらいいなという大人に少しでも近づける様に過ごしました。緩急があって厳しい時は厳しくても、背中で見せ、目の前の事にとことん向き合うことと、とにかく愛に包まれた現場でありたいと思いながら居ました。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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