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【映画】『百円の恋』を中国の超人気コメディアンが熱演&監督!『YOLO 百元の恋』公開中!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

自分を好きになるためにボクシングに打ち込む

改めて本作を見て気付かされるのは、彼女がボクシングに目覚めた理由は、真っ直ぐ闘う姿に感動したことと、“好きな自分になる”という覚悟からで、結果、映画を観た観客の心を掴んだのだということでした。だからか『ロッキー』(1976)など多くのボクシング映画ってボクシングに興味がない人でも夢中にさせてしまう。言うなればスポーツ映画というより、自分との闘いを描いているからなんですよね。

映画『YOLO  百元の恋』

それに『YOLO 百元の恋』は、すべてにやる気を失っていた女性が、恋愛だけでなく社会生活でもコテンパになりながら、ある瞬間、自分の為に動き出したところから輝き始める過程がとても美しいのです。そしてエンドロールに綴られるジャー・リン自身の本音がまた愛おしい。本作を観ると、美しさとは外見ではなく、頑張っている姿なのだと改めて実感します。そう、情熱を持って何かに挑んでいる人は、“かっこいい”。この一言に限ります。
——伊藤さとり

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

SPECIALIST

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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