• Culture

GLOWの
記事をシェア

【実話映画】海女さんチーム│密輸王│税関の海中バトル!『密輸 1970』公開中!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

映画レビュー『密輸 1970』

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は、公開中の韓国映画『密輸 1970』。1970年代の韓国の漁村で行われていた密輸という史実をもとにした、韓国大ヒット映画が絶賛公開中!!


韓国の漁村を舞台にさまざまな物語が展開

海女さんが主人公?! それでいてクライムサスペンスで、友情モノで、ガンアクションありのサメ映画でもあるって?! これが抜群に面白くって、第44回青龍映画賞では作品賞、助演男優賞(チョ・インソン)、新人女優賞(コ・ミンシ)、音楽賞に輝いたのも納得だし、韓国の2023年度興行収入ランキング3位を記録したのも頷けます。そんなオモシロ映画を生み出したリュ・スンワン監督は本作で第59回大鐘賞・監督賞も受賞しました。

映画『密輸 1970』の一場面

ちなみにこの作品は、史実に基づくオリジナル脚本。そもそも1970年代の韓国では、沖合での密輸犯罪が盛んだったそうで、そこに海女さんバトルを思いついた監督ら製作陣が、エンターテインメント大作として製作したのでした。

映画『密輸 1970』海女さんのシーン

思えばリュ・スンワン監督の作風というと『生き残るための3つの取引』(2010)や『ベテラン』(2015)などのアクション&クライムサスペンスが頭に浮かぶのと、『ベルリンファイル』(2013)や『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)といった世界を舞台にした男達の緊張感あるドラマという印象があります。そんな監督が、初めて50代前半のベテラン女性たちを主人公に、密輸という海外と繋がるテーマのシスターフッド映画に挑戦! 主演には『国家が破産する日』(2018)ほか映画やドラマに大活躍のキム・ヘスと、『箪笥』(2003)や『人生は、美しい』(2022)、大ヒットドラマ「SKYキャッスル」のヨム・ジョンアを抜擢し、親友同士の海女さんという設定なのがまた意味深いのです。

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

SPECIALIST

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

執筆記事一覧を見る

邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

記事一覧へ戻る

GLOWの記事をシェア!