薬酒BARで発見! 女性ホルモンを整える、更年期に飲みたい薬酒【ヴィーナスちゃんがゆく!】
執筆者:ヴィーナスちゃん
更年(ヴィーナス)期の女性が知りたいことや疑問を、特命調査員ヴィーナスちゃんが調査! 今回は更年期におすすめのお酒について。せっかくお酒を飲むなら、おいしく、体にもよいものを飲みたい。薬酒・薬膳酒協会理事の保科有理さんに聞いてみました。
※GLOW世代特有の体の変化期である更年期を「ヴィーナス期」と名付けています。
アルコールが植物の薬効を最大限に引き出す“薬酒”
ヴィーナスちゃん(以下V)
そもそも、お酒って体によいものですか?
保科さん(以下保)
医学が発展していなかった時代にはお酒は薬として使われていたんですよ。蒸留酒は傷を消毒できますし。ほかに善玉コレステロールを増やすとか、血流をよくする、リラックスするという効用もあります。飲みすぎはよくないですけどね。厚生労働省では1日20グラムが適量としています。ワインだとグラス1杯、ビールなら500mL程度です。
V
薬酒はふつうのお酒とどう違うんですか?
保
蒸留酒にハーブや植物の花や実、果皮などを漬けて作る薬酒は、アルコールの作用によって植物の力を最大限に引き出すことができます。ハーブティーもいいですが、お湯で数分抽出するだけなので、効用を存分に引き出せません。
V
薬酒って苦いとかまずいというイメージがあるのですが、おいしく飲むコツはありますか?
保
好きな蒸留酒に体に合った植物を漬けて、果汁100%のジュースや炭酸など好きな飲み物で割れば自分好みのおいしい薬酒カクテルができますよ。お湯や温かいお茶、牛乳で割ってもいいですね。
V
どんなものをお酒に漬ければいいですか?
保
赤い色のものは概ね女性ホルモンを整える作用があるので、“赤いもの”と覚えるといいですね。ハイビスカスやクコの実、ローズヒップなどは手に入りやすいと思います。お気に入りのハーブティーをティーバッグから取り出して漬け込むのもおすすめです。
とっても簡単!!
薬酒の基本レシピ
基本はアルコール度数25度以上の蒸留酒に好きなハーブティーor生薬、ドライハーブなどを漬けこむ。例えば、700mLの焼酎(甲種)、ジン、ラム、ウォッカ、テキーラ、ウイスキーなどの蒸留酒に、20gのハーブティーの茶葉や、クコの実、なつめ、ハイビスカス、フェンネルなど好みのものを入れて1週間以上置く。
ドライハーブは赤い色のものが
女性ホルモンを整える
薬膳ハーブティも
おすすめ!
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更年期を元気にする赤ワイン
滋養強壮作用があるアマゾンの薬草カツアーバとマカ、日本の生薬である月桃を漬けた、女性を元気にする赤ワイン。蓮の実とローズペタルも使用。薬膳ワインLIBIDO 3740円(TradGras)
ヴィーナスちゃんの調査結果
薬酒は味が微妙で毎日少量だとしても飲み続けるのは無理と思いこんでいましたが、数種の薬酒を味見したらふつうのカクテルのようにおいしかったです。蒸留酒に乾いた植物を漬けるので10年以上保存OK。いろいろ試したくなります~!
ガイド
薬酒・薬膳酒協会理事
保科有理さん
各地の薬酒BARや薬膳ハーブの専門店TradGrasdで薬草の普及に努めている。英語バイリンガル落語パフォーマーとしても活動中。
イラスト=二階堂ちはる 取材・文=黒川ともこ ※GLOW2022年10月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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