【更年期カウンセラーに聞く】更年期不調のやわらげ方。医療とライフスタイルの二本柱で対策!
執筆者:夏目 円
更年期 の症状は出る人 ・ 出ない人がいて、出る場合でもそのつらさは人それぞれ 。医療機関でのプロのアドバイスと、セルフケアを併用して少しでも心地よくハッピーなライフスタイルに転換していくことを心がけて。更年期について調査しているGLOWの看板娘・ヴィーナスちゃんが、認定メノポーズ(更年期)カウンセラーで美容家の吉川千明さんに不調のやわらげ方を聞きました。
【どんな不調かに合わせてケアを!】
ヴィーナスちゃん 更年期の症状が出てきてつらい時、最初に何をするといいのでしょうか?
吉川さん まずは婦人科を受診しましょう。更年期の治療は確立されていますから、たとえば低用量ピル、HRT(ホルモン補充療法)、漢方薬など、その人の抱える症状と体質に合った治療をお医者さんが見極めてくれます。そういった医療と連携しながら、生活の中で無理なくできるセルフケアを取り入れると、ずいぶんと過ごしやすくなるはずです。
ヴィーナスちゃん 具体的には、どんなセルフケアをするといいのでしょうか?
吉川さん 更年期の症状と同じようにセルフケアにも個人差がありますから、自分に合った方法を見つけましょう。たとえば、冷え対策ならぬるめのお湯での入浴とストレッチを習慣にする。アルコールやカフェインはなるべく避けて、温かい飲み物・食べ物に切り替える。腹巻きもいいですね。リラックスできない人は、アロマテラピーを取り入れるのもおすすめ。鍼灸、整体、マッサージなども助けになるはず。
ヴィーナスちゃん 心が不安定になってしまう場合もありますよね。
吉川さん メンタルのコントロールが難しければ、臨床心理士などにカウンセリングをしてもらうのも手です。耳鳴りや浮遊感など三半規管に不調が出やすい人は、耳を温めるとつらさがやわらぐはずです。肌が敏感な人は、天然素材の下着を選んだり、化粧品も敏感肌用のものに変えるとだいぶ変わると思います。
ヴィーナスちゃん 家庭や職場で不調をオープンにできず、無理しがちな人は……?
吉川さん 女性ホルモンの減少は、女性の体全体に関わることであり、もちろん免疫にも関わるので、この時期に若い頃のような無理をすると、別の病気や不調につながる恐れも出てきます。だから更年期の10年間はがんばりすぎず、自分を癒しながら過ごすことが大切なんです。自律神経の暴走をおさえ、急激な老化にきちんと対応していくことで、更年期の次に来る老年期への備えにもつながると思いますよ。
この記事を書いた人
美容ライター。2023年4月よりメルボルンに移住、シティからトラムで20分、ビーチから徒歩10分という絶好のロケーションのアパートに娘と二人暮らし。50歳にして味わう初体験の数々に驚きと戸惑い、さらに興奮を隠せない日々が続くも、第二の人生をとことん楽しんでいる。母娘移住のきっかけ、日常のあれこれは毎週金曜日「note」にて更新中。