【小泉今日子インタビュー】『ピエタ』朗読や新しいものにチャレンジする源は? 「本当に好きなものを知っておくと迷わずキャッチできる」
執筆者:根岸聖子
新しいことを始める原動力「怠け者な分、やるときはやる!」
——今回のAudibleの朗読をはじめ、小泉さんはいつも新しいことにチャレンジされていますが、その原動力はどこから!?
「私ね、本当はものすごく怠け者なんです(笑)。だからつねに、罪悪感を原動力にしていて。本当は、ずっと寝っ転がっていたいんですよ。本を読んだり、韓国ドラマを観たりして時間が過ぎていったらいいのにって、いろんなことをサボっている時間が長くなると、“はっ、いけない!”って我に返る。やるときはやらないと、ダラダラする時間が許されない気がするので、自分の至福の時間を守るために動き出す感じなんです。仕事以外で外出することって、ほぼない人間なので」
——腰を上げるときに、自分のやりたいことを見つけていく感じですか?
「これをやるんだったら、どうベストを尽くすかっていう感覚です。自分からやりたいって思うことって、実はそんなになくて。縁あって、こういうことをしましょう、こういうものを作りましょうってなったときに、全力で向き合う感じ。アイデアを考えるのは好きですし、得意なんです。ライブをやるんだったら、じゃあこういうコンセプトでこうしようとか。私たちの仕事は受け取ってくれる人がいないと成り立たない職種なので、どうしたら喜んでくれるかなっていうのは、つねに考えていますね」
この記事を書いた人
女性誌、テレビ誌、インタビュー誌など定期刊行物やwebサイトで音楽、映画、舞台、ドラマなどエンタメ系のインタビューやレポートを執筆。好奇心の赴くままに、体験もの、実用記事、書籍なども常時進行中。