劇場アニメ『べルサイユのばら』映画館でオスカルたちに会える! エンドロールも見逃さないで!1/31(金)公開!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】
執筆者:伊藤さとり
物語は歌による演出も見もの
大きな変化としては歌による演出を盛り込んだアニメということ。当時のTVアニメで育った世代は、激動の時代により引き裂かれる身分違いの愛の物語を、全40話でドラマとしてじっくり堪能してきました。
今回は、114分の中でオスカルの幼少期からバスティーユ牢獄襲撃事件辺りまでを描くので、テンポを早く感じさせないようにする工夫も必要。そう考えると宝塚の舞台のように歌と踊りを挿入しながら場面を切り替えていけば、華やかな視覚効果でスムーズに物語を堪能できるわけです。
アニメーションと音楽映画は映画館で鑑賞したくなる人気ジャンル。この2つを融合し、多くの人の心を掴んだ名作を復活させるなんて、新旧のファンも大満足間違いなし。きっとこの作品で新たに「ベルばら」ファンも増えるんだろうな、と漫画もTVアニメも舞台も知っている私は、再び涙を流しながらオスカルとアンドレの愛の行方を見守っていたのでした。
あ、エンドロールにも仕掛けがあるので、場内が明るくなるまで決して席を立たないようにして下さいね。
この記事を書いた人
邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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