婦人科医に聞く、原因不明の不調が続くのは「更年期」のせい?
執筆者:夏目 円
30代でがんばれたことが、更年期になるとできなくなる
夏目 更年期症状って程度の差もありますし、なりやすい人、なりにくい人がいるように感じます。
小宮先生 一般的に、几帳面で真面目な性格の方がなりやすいといわれています。そのほかに、厳しい環境にいらっしゃる方。例えば、責任の多い仕事を任されて多忙、ストレスが多い、親の介護に追われているなど心労的な負担がかかっているなど。40代は社会的な責任を負うことが多いうえに更年期も重なります。
夏目 確かに40代って、仕事、子育て、さらに親のことなどいろいろなことが一気に押し寄せてきて、ストレスがかかる世代です。更年期症状を自覚しながらも無理をする、会社や家族に打ち明けられないケースもあるようです。
小宮先生 私自身もそうでしたが、20代、30代と今までがんばれたことが更年期になると難しくなることが少しずつ増えていくように思います。女性の健康問題が社会的に注目されるようになり、職場環境も変わりつつありますが、言えない状況があるのも事実。そんなときこそ、婦人科に相談してください。
夏目 逆に、更年期症状をまったく感じない人もいますよね?
小宮先生 そのまま普段通り過ごせばいいですが、女性ホルモンが低下していることは間違いありません。がんばりすぎないで生活習慣に気を付けて今の生活を楽しむように心がけてくださいね。
この記事を書いた人
美容ライター。2023年4月よりメルボルンに移住、シティからトラムで20分、ビーチから徒歩10分という絶好のロケーションのアパートに娘と二人暮らし。50歳にして味わう初体験の数々に驚きと戸惑い、さらに興奮を隠せない日々が続くも、第二の人生をとことん楽しんでいる。母娘移住のきっかけ、日常のあれこれは毎週金曜日「note」にて更新中。