【更年期の白髪・薄毛ケア】健康な髪作りにマストな「血行促進」に効くマッサージ、食事、頭皮ケア

白髪、薄毛はヴィーナス期のGLOW世代にとって切実な悩みのひとつ。白髪や薄毛を作らない健康な髪のためには、毛母細胞に栄養を届けることが必要。栄養を体の隅々まで送るための血行促進について、美容エディターで毛髪診断士の伊熊奈美さんにお伺いしました！
※GLOW世代特有の体の変化期である更年期を「ヴィーナス期」と名付けています。

「東洋医学では髪や爪は『血余（けつよ）』といわれ、生命維持に大切な臓器から血液が使われ、余りが髪と爪に使われることを指しています。つまり強く美しい髪を育てたいなら、体全体の血流をよくする必要があります」と言う伊熊さん。近年はスマホの普及で白髪や薄毛になる人が増えているとも。「メーカーの白髪調査結果によると白髪が若年化しているそうです。ここ10年で白髪の人の割合も増えています。その背景にはスマホの使用があり、目を酷使することで眼精疲労や体のコリ、ストレスが生じ、首肩の血流を阻害することに。頭皮に血液が行きわたらないので白髪だけでなく薄毛にもつながります」（伊熊さん）。適度な運動、湯船につかる、髪や体にいい食事をするなど当たり前のことが血流に響きます。

「いきなり頭部をマッサージするのは効果的ではありません。血行改善には太い血管が走っている頭部の筋肉を動かすことが大切ですが、いちばん髪を生やしたい頭頂は毛細血管のみで血液が届きにくい。また頭部への血液は背面側から流れるので僧帽筋をほぐしてから、側頭筋、後頭筋をほぐすのが血流を高める近道です」（伊熊さん）

「白髪や薄毛を防ぎ、よい髪を育てるには、鉄、亜鉛、マンガンといったミネラルは積極的に取りたい成分です。血行をよくするという体全体でみてみると、体を温める食べ物がいいでしょう。東洋医学では白い食べ物は体を冷やし、黒ごま、黒豆など黒い食べ物は体を温めるとされ、また血流を左右する腎臓の働きを高める作用も」（伊熊さん）

「サウナに入ると“整う”といいますが、これは、サウナと水風呂に交互に入る温冷浴の効果で血流が活発になり、体全体が温まっている状態。パチパチ弾けるクールな使用感の炭酸系アイテムは血流を促す効果があるので“整う”のプチ再現が可能に！ ブラシで頭皮マッサージするのも手軽にできる血流促進方法です」（伊熊さん）