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【ライブレポート】Mrs. GREEN APPLEが作りたかった“フェスでも授賞式でもない場所”『CEREMONY』が示した新しいエンタテインメントのかたち

執筆者:

撮影:田中聖太郎写真事務所

胸がキュッとなる日々を経て

そして、そのメッセージはCEREMONYという場所そのものにも重なります。
発案者である大森元貴さん、そしてMrs. GREEN APPLEが大切にしているのは、「ジャンルや活動の形に関係なく、すべての音楽にリスペクトを送り合える場でありたい」という想いです。

イベントの終盤、大森さんはこんな言葉を語りました。

「創作とかクリエイティブとか表現者って、僕は本当に孤独だと思っています。自分のことをどれだけ疑って、どれだけ信じて、チームのことをどれだけ信頼して―—疑って頼って、愛をこめて……。それを繰り返すことはとても刺激的ですごく心強いですが、胸がキュッとなる日もあって。そういうのをまた表現にぶつけているわけです。僕は。それを原動力にしてきたんですけども、『ああ楽しいな』とか『なんか素敵だな』とか。理屈とか斜に構えるとかではなくて、やっぱり最高だな音楽って。それを心の底から感じることができる、それが『CEREMONY』なんです。」

その言葉は、表現者だけにとどまらないと思いました。

子育てをしている人も、仕事に向き合っている人も、誰かを支えようとしている人も、それぞれの場所で迷い、悩み、時に孤独を感じ、もがき、それでも前に進もうとしているから。だからこそ、その言葉は会場中に沁みわたっていったのだと思いました。

音楽を讃えたい。
カルチャーを讃えたい。
人を讃えたい。

そんな想いは、ステージの上から、出演者から観客へ。観客から隣の誰かへ。少しずつ伝染していき、気づけば会場全体がひとつになっていました。

誰かのパフォーマンスを称える拍手も、心から楽しそうに音楽に身を委ねる姿も、そのすべてが温かい。あの会場に流れていた温かな空気や高揚感を言葉だけで伝えるのは難しいけれど、その瞬間に立ち会えたことは、間違いなく幸せな出来事だったと思います。

CEREMONYは、そんな体験を与えてくれる場所でした。

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