【医師解説】更年期治療が大きく変わった! HRT(ホルモン補充療法)ガイドライン改訂で知っておきたい最新ケア
執筆者:GLOW編集部

なんだか体が重い、疲れが取れない、理由もなくイライラしてしまう……。「これって更年期?」と思いながらも、なんとなく我慢を重ねていませんか? 人生の大きなステージシフト期である更年期。実は今、医療の現場では「ホルモン補充療法(HRT)」のガイドラインが大きく刷新され、治療の選択肢が劇的に広がっています! 産婦人科医の高尾美穂先生にお伺いした、40代から知っておくべき最新の治療事情と、更年期を前向きに乗り切るレスキューテクニックを詳しくお届けします。
目次
科学的根拠で支える更年期治療「HRTガイドライン」とは?
日本女性医学学会と日本産科婦人科学会が中心となって作成した、HRTを安全かつ効果的に行うための指針です。治療の対象となる人や薬の投与方法、リスク管理などについて、積み重ねられた科学的根拠に基づいてまとめられています。いわば、医師が個人の経験や考えだけに頼らず、一人ひとりの症状や体の状態に合った治療を判断するための「フローチャート」です。
【2025年最新】新しいHRTガイドラインで更年期治療はどう変わった?
2025年の改訂は、HRTをより適切に行うとともに、更年期への意識や関心の高まりに応えるための見直しです。2017年版をベースに、GSM(閉経関連尿路性器症候群)やサルコペニア(筋肉量や筋力などが低下する状態)といった課題が新たに盛り込まれました。
大きなポイントは、治療期間と年齢に関する記述の変更。乳がんリスクを踏まえて「5年未満」が目安とされていた投与期間の表記が削除され、60歳以上への投与も「慎重投与」から「検討可能」へと変わりました。年齢や治療期間だけで一律に判断するのではなく、一人ひとりの症状や健康状態、リスクを踏まえて治療を検討する考え方が示されています。
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