• Health care

GLOWの
記事をシェア

【今すぐ腸活!】唯一自分の意思でコントロールできる腸をケア! 不調の4大原因やお風呂でできる腸もみを紹介!【40代ヘルスケア】

執筆者:GLOW編集部

免疫力を上げて毎日元気に暮らしたい。そんな時は体の6~7割の免疫細胞が集まる腸をケア。今回は、「腸活」という言葉の生みの親、辨野義巳先生に、腸の不調を引き起こす4つの原因と、「腸もみ入浴」を紹介します。


【40代は今すぐ腸活!】

「30代から40代の女性500人を対象にアンケートを行ったところ、95%の人が「あまり腸の調子がよくない」と回答。女性ホルモンの関係で自律神経が乱れることもあるし、生活そのものが忙しい世代。同じ調査で便秘(3日以上排便が無い)人は10人中8人と由々しき事態。体の細胞の6~7割は腸にあり、腸内細菌が免疫細胞に大きくかかわっています。女性に多い大腸がんにも関わり、最近では糖尿病、肥満、血圧、自閉症なども腸内細菌と関連していることがわかってきました。年齢が上がるにつれて腸内のビフィズス菌が減ることもわかっているので、今すぐ腸活を始めて腸の不調を解決しておくことが今後の健康に大きく影響します」(辨野先生)

[腸の不調を引き起こす4大原因はコレ]
☑運動不足:運動不足で便を押し出す筋力が衰えている。腸のぜん動運動が弱まって、残尿感や下腹部がふくらむことがある。
☑ストレス:ストレスで自律神経が乱れると腸がけいれんして便がたまります。お腹が張ったり、便秘後に下痢をすることも。
☑食事の偏り:野菜やいも、豆、海藻を食べないせいで食物繊維が不足して便が育たない。
☑食べないダイエット:そもそも便の材料が不足する。

腸内環境がよい状態を保つための要素は50%が運動習慣、40%が食物繊維の摂取、10%が活きたビフィズス菌や乳酸菌、酵母を摂ること。この5:4:1のバランスをできるだけ毎日続けることがポイント。ビフィズス菌はヨーグルト、乳酸菌飲料やサプリメントから摂取可能。心臓や肝臓はダイレクトにアプローチできないけど、腸は有用な食べ物を送り込んだり、インナーマッスルを鍛えて動きをよくすることができる。自分の意思でコントロールできます。

腸内バランスを整える食材

腸をキレイにする菊芋、女性ホルモンにも効果的なソイプロテインもチェック!

【入浴はストレスをやわらげ、腸を温めてくれる】

入浴は腸の不調解消に効果的。38℃前後のぬるめのお湯に20分ほど浸かる習慣を。ぬるめなのは、交感神経優位から副交感神経優位にスイッチを切り替えて体をリラックスさせるため。ストレスを緩和するセロトニンや、βエンドルフィンなども分泌されます。お湯はみぞおちのあたりまで。肩が冷える時は乾いたタオルをかけて冷え防止。好きな香りや温め効果のある入浴剤を入れるとより気持ちがほぐれて、体の緊張感が解き放たれます。

【腸もみ入浴で腸の動きをよくする!】

腸もみは、親指以外の4本の指の腹全体でやさしく圧力をかける感じで十分に刺激できる。指先を立てて力を入れるのはNG。湯船に浸かりながら下記1から4を2,3回行って!
1.下腹部の右下から骨盤に沿ってやさしくなで上げる。
2.おへそのやや右上からおへその下を通り、左わき腹に向かって手を動かす
3.左わき腹から骨盤の内側に沿って、手を下に動かす。
4.S字結腸のあたりは便がたまりやすいので、肛門に向かって推しだすイメージで強めになでる。

教えてくれたのは
辨野義己先生

生物学者、一般財団法人辨野腸内フローラ研究所 理事長。90年代に「腸年齢」「腸活」などの言葉を作った、腸内細菌研究の第一人者。著書のほか、メディア出演も多い。理化学研究所 名誉研究員、農学博士でもある。

一般財団法人 辨野腸内フローラ研究所


イラスト=MAIKO SEMBOKUYA 取材・文=黒川ともこ ※GLOW2022年2月号より 

この記事を書いた人

「45才、輝きはいつだって自分の内側にある」をテーマに、40代のヒントになる情報をお届けします! 雑誌は毎月28日発売!

記事一覧へ戻る

GLOWの記事をシェア!