RIKACOさん「毎日のちょっとした丁寧な積み重ねが、50代で必ず返ってくるはず」【これから先のわたしへ】
執筆者:土谷沙織
これから先のわたしへ
「Aging Gracefully」は、40代、50代女性のこれからを応援する、朝日新聞社とGLOWの共同プロジェクト。インタビュー『これから先のわたしへ』では、Aging Gracefullyをテーマに、 憧れの女性像や、一緒に歩んでいきたい相棒アイテム、自分らしくいられるモノやコトなど、わたしの“これから”をお伺いしています。
タレント
RIKACOさん
1966年3月30日生まれ、神奈川県出身。スカウトをきっかけに13歳でモデルデビューし、現在に至るまで長年ファッションアイコンとして高い支持を集める。オーガニックフードやアロマテラピーの知識に長け、ウェルネスライフコンセプターとしても活動。自身のライフスタイルブランド『LOVE GIVES LOVE』がある。
10年後の自分を想像しながら
今できることをコツコツと
おかげさまで今年で芸歴44年。たまに「ラクしたい」「もうやだー!」なんて軽口をたたきながらも、忙しく充実した日々を過ごしております。息子たちからも、「結局、仕事が好きだよね」と言われる始末(笑)。改めて考えると、20歳の頃からずっとわたしが大切にしているのは、経済的にも精神的にも自立した人間でありたい、ということです。自分の足でしっかり立ちたいから、仕事をがんばれているんじゃないかな。自分にできることを見つけ、それを懸命に追いかける。その過程も含めて、目の前のひとつひとつを楽しむのが、わたしらしい生き方だと思っています。学びや喜びをみんなでわかち合える場所を目指して、コロナ禍にライフスタイルブランド『LOVE GIVES LOVE』を立ち上げました。これから少しずつ、思い描いていたことを実現していきたい、と思っています。
☑よいことも悪いことも日々の出来事はすべて学び
「わたしは、何か予期せぬアクシデントが起きた時は、“これはきっと神様が与えてくれた教訓なんだ”と思って、プラスの方向に持っていきます。たとえば、ゴルフに行って、今日はバンカーばかりでパターが全然入らない、という時、“ここを練習すればよいのね”と解釈してみる。すべての出来事は自分を成長させるための学びだと捉えることで、前に進むことができるし、生きやすくなる気がします」
あきらめなければ、今からでもいろんなことに挑戦できる
40代の頃のわたしは、今よりもバリバリ働いて、エネルギーにあふれていた気がします。だから読者の皆さんは、いろんなことをあきらめないでほしいです。今からだって自分探しができるし、資格だって取れる。新しい友だちも、たくさん作れるはずです。10年後の自分を想像しながら、今の自分がどれだけ引き出しの中身を埋めていけるか。毎日のちょっとした積み重ねが、50代で必ず返ってくるはずだから。決して目の前のことを流さないで、丁寧に、丁寧に。そう意識しながら、毎日を過ごしてほしいです。
☑自分自身を労わる=セルフラブが素敵な50代の礎になるはず
「年齢を重ねるほどに、ウェルビーイングな毎日の積み重ねが大切になってくると思います。本質的に自分を癒し、労わることができるのは自分だけだから。日々の選択、考えていること、食べるものが10年後の自分を作るから、栄養バランスのよい食事、筋トレなど、努力できることはいっぱいあるはず! 」。写真は、癒しである愛犬のノアとグリ。リビングの一角には好きな香りを集めたコーナーも。
取材・文=土谷沙織 ※雑誌GLOW2023年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
この記事を書いた人