【軽やかに生きる方法】心配ごとの8割以上はむしろいいことが起きている【脳科学者・中野信子『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』】
執筆者:GLOW編集部
脳科学者の中野信子さんのヒット本『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』から、40代女性がこれからを明るく楽しく過ごせるメソッドをピックアップ。今日は[CHAPTER6「嫌な気持ち」に対処する方法]から。
【日本人は不安傾向が高い】
悩むことは人間が生存するための特殊な能力
わたしたちは、いま現実に起きているものごとだけに悩むわけではありません。先がわからない未来を悲観して悩むときもあれば、過去に起きたことを後悔して悩む場合もあります。
そうして悩むこともまた、人間が生存するために高度に発達させた特殊な能力といえます。
ただし、将来を悲観していろいろ準備を整えておくのはいいのですが、誰にも正解がわからない未来に対して悩みすぎるのは、あまり有効な手段とはいえません。
心配ごとの8割以上はむしろ「いい結果」だった
面白い実験を紹介しましょう。アメリカのシンシナティ大学で、毎日のように不安感にとらわれてしまう人たちを対象にして2週間の追跡調査をしました。その調査の結果は、心配していたことの実に85%で、むしろ「いい結果が起きていた」そうです。
日本人は不安を感じやすい傾向があると考えられるため、一概にこの結果を日本人にあてはめることはできません。
ただ、いい結果が起きたとはいえない残りの15%についても、そのうち8割は「当初考えていたよりはいい結果だった」と答えたといいます。
【わたしたちは「まだ見ぬ不安」を悪く考えがち】
要するに、わたしたちの脳には、「まだ見ぬ不安」を必要以上に悪く考えてしまう傾向があるということです。悩みに明確な理由があれば、いまできる具体的な対処をするしかないのだし、それ以上の未来については、いまいくら悩んでも仕方がありません。
理由のない漠然とした不安についても、人は必要以上に悪く考えている可能性があります。将来に対してつい悩みがちな人に、ぜひ知っておいてほしい事実です。
——『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』(宝島社)より
『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』
メディアで話題の脳科学者中野信子さんが、賢くしなやかに生きるためのメソッドを解説するベストセラー。
「人間関係が楽になる」「お金との向き合い方」「自己肯定感を高める脳の使い方」「幸運の掴み方」など10のチャプターによって構成。脳科学の知見をベースにした考え方や、不安や恐れに対する具体的な対処法を入門者にもわかりやすく紹介! 100のメソッドを生活のなかで生かしていけば、それをきっかけに道が開けていき、幸せを感じながら生きられるようになります!
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