【40代の生き方】大塚寧々さんから40代女性へのメッセージ「執着せずにまぁいいか、と自分を緩めることも大事」【インタビュー】
執筆者:土谷沙織
40代からの女性の輝く生き方を応援するプロジェクト、「エイジンググレイスフリー」を牽引してきた歴代アンバサダーに、しなやかにアップデートしながら年を重ねていく秘訣をインタビュー。今回は大塚寧々さん。絶対こうしなきゃ、をやめてラクになったといいます。
風のように軽やかに自由でいたい
年齢を重ねる中で「緩むということを覚えた」と語る大塚寧々さん。
「肩の力が抜けて、〝こうじゃなきゃいけない〞から 〝まあ、いっか〞に変化して、自分でも楽になった感覚があります。旅をしたり、畑で野菜を作ったり、興味の赴くままに行動してみることで、視野が広がったのかもしれない。じっと1ヶ所にいて固まるんじゃなくて、いろんなところに行っていろんなものに触れてみた方が楽しいですから」
すごく大切なこと以外は、何だって構わない。「そのくらいのスタンスでいる方が、その時どきを楽しむことができる気がします」と微笑む。
「内面をみがいて生きたい、と思うんです。何にもとらわれたくないし、しばられたくない。客観性を失って視野が狭くなるのは怖いし、〝絶対こうでなきゃ!〞って執着しちゃうと、何かがねじれちゃう気がするんです。風のように軽やかに自由でいたら、きっと視界がクリアになるし、どこに行くにも何をするにも身軽でいられるんじゃないかな」
しなやかな考え方は、エイジンググレイスフリーのテーマでもある「ゆるっと優雅に」を彷彿させる。
「しなやかかどうかはわからないですけど(笑)、わたしは自分の気持ちに正直であることを大切にしたいです。別にパズルのピースが合わなくてもいいじゃないですか。年齢的にも、走り続けることなんかできないし、わたしは怠け者なので走ったら休みたい。休む回数が多くたって、人それぞれのペースでいいと思うんです。ただ、自分に正直にいるためには、少なくとも自分の気持ちや状態をわかっていることは大事なんじゃないかと思います」
☑大塚寧々さんを成長させること[旅することで視野が広がる]
「美しいものを見て、知らない文化に触れ、感性を耕してくれる旅は、わたしにとって欠かせないものです。右は猛暑だったヨルダンのワディ・ラムの砂漠、左はスペインのサグラダファミリアにて」
【PROFILE】おおつか・ねね/女優。1968年6月14日生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科卒業。数々の映画、ドラマ等で唯一無二の存在感を放っている。大人のウェブメディア「8760by postseven」にてエッセイ「ネネノクラシ」連載中。
撮影=菊池 史〈impress.k〉 スタイリング=安竹一未〈kili office〉 ヘア&メイク=福沢京子 取材・文=土谷沙織 ※GLLOW2023年12月号より
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