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【映画】4人の女性が糸で繋がり、未来を救う『マダム・ウェブ』 マーベル初のミステリー! 2/23公開 【伊藤さとりの映画レビュー】

執筆者:伊藤さとり

じゃあ何が「男女平等」なんだ?というと、今までヒーロー映画というと男性主人公が多かったし、『スパイダーマン』のコスプレを楽しむ子供も圧倒的に男の子でした。けれどマーベルやDC映画は続々と女性ヒーロー映画の制作に取り組み、マーベル作品では2023年に『マーベルズ』が公開。この映画の主人公は女性ヒーローのキャプテン・マーベルであり、彼女が新たな女性キャラ達とのチームプレーを見せてくれます。これは沢山の男性ヒーローが活躍する作品を生み出したから、その分、女性ヒーローものを増やし、“ヒーローには誰だってなれる”ことを子供や大人に伝えようとしている象徴的な試み。そう、平等って“偏ったところに違う性別や種族、障がいのある人を入れていく”ことで初めて平等にする為の活動になるんです。

映画マダム・ウェブ ダコタ・ジョンソン主演 マーベル

そういった意味で、『マダム・ウェブ』を見ると、そのバランスが自然であり、必然的に構成されているのがまた凄い。S・J・クラークソン監督は女性であり、ダコタ・ジョンソン演じる主人公キャシーやその母親も「救済」の為に蜘蛛の研究や人助けをする女性。そしてキャシーが救うことになる女の子3人も若手実力派ながら全員肌の色も違うし、環境も違うし、なんなら移民も居るという設定。かたや敵対するエゼキエルは「私利私欲」で力を横取りした男。それでもヒールとしてもセクシーで圧倒的な強さを持つ人物。監督がインタビューで言っている「最初から特殊能力を持っている人じゃなくてもヒーローになれる」という通り、3人の女の子は特殊能力が今の所ない状態。こうやって多くの子供たちに「誰かを助ける人が真のヒーロー」だと伝えていく映画制作って大事ですよね。未来を変える為にも、スゴくね。
——伊藤さとり

『マダム・ウェブ』ポスター

  • 映画『マダム・ウェブ』 エゼキエル・シムズ(タハ―ル・ラヒム)はスパイダーマンのよう

    映画『マダム・ウェブ』 エゼキエル・シムズ(タハ―ル・ラヒム)はスパイダーマンのよう

  • 後にマダム・ウェブとなるキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)

    後にマダム・ウェブとなるキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)

  • マダムウェブと共に戦うアーニャ・コラソン(イザベラ・メルセド)

    マダムウェブと共に戦うアーニャ・コラソン(イザベラ・メルセド)

  • マダム・ウェブと共に戦うジュリア・コーンウォール(シドニー・スウィーニー)

    マダム・ウェブと共に戦うジュリア・コーンウォール(シドニー・スウィーニー)

  • マダム・ウェブと共に戦うマティ・フランクリン(セレステ・オコナ―)

    マダム・ウェブと共に戦うマティ・フランクリン(セレステ・オコナ―)

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☑2月23日(金・祝)IMAX®ほか全国の映画館で公開
『マダム・ウェブ』

映画マダム・ウェブ ポスター

【あらすじ】ニューヨーク。救急救命士として働くキャシー・ウェブ(後のマダム・ウェブ)は、一人でも多くの命を救うため日々奮闘していた。ある時、救命活動中に生死を彷徨う大事故に巻き込まれてしまう。それ以来、キャシーはデジャブのような奇妙な体験を重ねるのだった。
自分に何が起きているのか戸惑うキャシーだったが、偶然にも出会った3 人の少女たちが、黒いマスクの男に殺される悪夢のようなビジョンを見てしまう。それが未来に起きる出来事だと確信したキャシーは、少女たちを助けることを決意。未来が見えるという不思議な力を使い何度も危機を回避するが、謎の男はどこまでも追ってくる…。男の目的は一体?なぜ執拗に少女たちを追うのか?
やがて明らかになる、少女たちの<使命>とキャシーの能力の秘密。少女たちを守る先に、彼女が救うことになる<未来>の正体とは――?

 2024/アメリカ/116分
監督:S・J・クラークソン(「Marvel/ジェシカ・ジョーンズ」、「コラテラル 真実の行方」)
出演:ダコタ・ジョンソン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズ)、シドニー・スウィーニー(「ユーフォリア/EUPHORIA」)、イザベラ・メルセド(『トランスフォーマー/最後の騎士王』)、セレステ・オコナー(『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』)、タハール・ラヒム(『モーリタニアン 黒塗りの記録』『ナポレオン』)、エマ・ロバーツ(「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズ)、アダム・スコット(「セヴェランス」)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

© & ™ 2024 MARVEL

映画『マダム・ウェブ』公式サイト

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  • 映画『マダム・ウェブ』 エゼキエル・シムズ(タハ―ル・ラヒム)はスパイダーマンのよう
  • 後にマダム・ウェブとなるキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)
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この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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