【SF超大作】300年後に太陽系が消滅、地球を離脱させる計画が始動!『流転の地球 -太陽系脱出計画-』 3/22公開 【伊藤さとりの映画レビュー】
執筆者:伊藤さとり
更に同期の女性に純愛を注ぐ宇宙飛行士候補生には、『MEG ザ・モンスターズ2』でジェイソン・ステイサムと巨大サメを倒すべくキレッキレアクションも披露したウー・ジン。実は彼は、前作『流転の地球』(Netflix配信中)製作時に、全財産を投じて映画化したグオ監督の意思に共鳴して、前作ではノーギャラ出演、出資として製作陣にも加わっている熱い方! ちなみにこの映画はシリーズ第二弾であるもののエピソード0なので本作だけでも十分楽しめる作品なのでご安心を。
そんな本作は、老化した太陽により太陽系が消滅する未来を知り、人類存続計画を全世界の政府が知恵を絞りあい、手を取り合い成し遂げようとする平和の祈りをCGを駆使してダイナミックに描いた作品。今までのSF映画は、一つの国のヒーロー達の力で地球を救う姿が映し出されていたものが多かったけれど、本作は世界中の人々が話し合いながら一丸となって人類を救おうとするのが胸熱なのです。そう考えるとこの物語を生み出したヒューゴー賞受賞のSF小説「三体」のリウ・ツーシンの才能にはほとほと感服だけれど、これを実写映画化出来てしまう監督や製作陣、俳優陣の世界に通用する映画作りには拍手しかない! 宇宙船や最新技術を駆使した防衛など斬新だし、AIについても探求した展開はSFファンも唸るに違いない超大作でした!
——伊藤さとり
☑3月22日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
『流転の地球 -太陽系脱出計画-』
【あらすじ】そう遠くない未来に起こりえる太陽系消滅に備え、地球連合政府による1万基に及ぶロケットエンジンを使って、地球を太陽系から離脱させる巨大プロジェクト「移山計画」が始動! 人類存亡の危機を目前に、各国の思惑や、内紛、争いが相次ぐ中、自らの危険を顧みず立ち向かった人々がいた。
亡き妻への想いを胸に、宇宙へと旅立つ飛行士・リウ(ウー・ジン)。禁断のデジタル技術によって、事故死した娘を蘇らせようとする量子科学研究者・トゥー(アンディ・ラウ)。そして、大きな決断を迫られる連合政府の中国代表・ジョウ(リー・シュエチェン)。多くの犠牲を払いながら、地球と人類の存亡と希望を懸けた最終作戦が始まった!
2023/中国/173分
監督:グオ・ファン
製作総指揮・原作:リウ・ツーシン
出演:ウー・ジン アンディ・ラウ リー・シュエチェン シャー・イー ニン・リー ワン・ジー シュ・ヤンマンツー
配給:ツイン
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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。
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