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【社会派映画】9歳の問題児・ベニーは変われるか『システム・クラッシャー』 4/27公開 【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

映画『システム・クラッシャー』 4月27日公開

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は、4月27日(土)公開の『システム・クラッシャー』。主人公のベニーは9歳の女の子。怒りの感情に火が付くと誰にも止められず、里親・グループホーム・特別支援学級など至る所でトラブルを起こし、施設をたらいまわしにされている。システム・クラッシャーとは、手が付けられない制御不能な子どもを指す言葉。


子どもは優しくていい子という概念を破壊する

“みんな良い子”
ある時からドラマや映画で描かれる子どもにそんな違和感を持った記憶があります。やがて自分が親になり、それが単に物語の主役ではないから演出が面倒といったようなことも多いのでは、もしくは監督か脚本家が子育てを経験していないのか、とまで思うようになりました。もしくは“理想の子”として登場させているか。
だって子育てをすると小さい子どもほど、大人しい子、良い子はレアケースであり、こちらが「良い子だね」と言いたくなるほどですから。

 

映画『システム・クラッシャー』 

本作の主人公は9歳の女の子。この映画のタイトルとなる“システム・クラッシャー”とは、ソーシャル・ワーカー内の隠語であり秩序を乱す攻撃的で手に負えない子どものことを言うそうです。これは映画では主人公ベニーのことを指し、彼女はいったん火が着くと恐ろしい形相で、怒鳴り散らし、殴る蹴るはもちろん周囲に当たり散らすという女の子。観客はこの子の運命を見つめるという立場に置かれ、時には近くで、時には遠巻きのカメラでベニーの喜怒哀楽に振り回されるのです。

映画『システム・クラッシャー』 4月27日公開

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

SPECIALIST

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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