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【本当に恐いホラー映画】旅先で仲良くなった家族がヤバすぎた『胸騒ぎ』 5/10公開 【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

映画『胸騒ぎ』 北欧発、最狂ホラー

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は、5月10日(土)公開、北欧発のヒューマンホラー『胸騒ぎ』。ラスト15分の想像を絶する展開、全編通して漂う不穏な空気と音楽などが話題です。


ずっと“嫌な予感”が続く97分

いつ自分の身に降りかかるかもしれない恐怖を全身で浴びたホラー映画!それが今回ご紹介するデンマーク・オランダ映画『胸騒ぎ』です。
まず観て思ったのはホラー映画というより、スリラー映画という括りが似合うテイスト。別にゾンビやジェイソン、フレディ、貞子が出てくるわけでもなく、最初はひたすら家族同士の関わりが映し出されるのだけど、それだけで十分、不気味で怖い。この感覚はアリ・アスター監督の大ヒット作『ミッドサマー』(2019)に近いのだけど、もっと身近に感じるのは旅先で有り得るかもしれない現実味を帯びた恐怖体験だからです。強いて言うなら「ヘンゼルとグレーテル」か!?

映画『胸騒ぎ』 5月10t日公開 ヒューマンホラー

監督はデンマーク人の俳優でもあるクリスチャン・タフドルップ。彼がイタリア旅行で出会いその後に体験したある家族との違和感から脚本を執筆した本作は、人間関係において大切なことをすればするほど事態は悪化する恐怖を描いたもの。だって相手を不快にしたくないからやることが裏目に出るなんて恐ろしすぎるし、「イイ人」ぶっている人ほど地獄を見るなんてどれだけこの監督は悪趣味で洞察力に優れているんだと拍手を送りたくなったもの。

映画『胸騒ぎ』 北欧発、話題のホラー映画

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

SPECIALIST

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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