【『光る君へ』の世界】平安時代の男女はどうやって出会う? 貴族の恋愛事情と、釣りができる住まい「寝殿造」について
執筆者:GLOW編集部
寝殿造の主屋「寝殿」の内部
塗籠[ぬりごめ]
母屋の端につくられた壁で囲まれた部屋。主に寝室として用いた。
妻戸[つまど]
両開きの板の扉。
二階厨子[にかいずし]
二段になった棚の下に開き戸がある戸棚。
御帳台(みちょうだい)
四隅に柱を立てて帳[とばり](布)を垂らしたもの。主人の座所や寝所として用いた。
屏風[びょうぶ]
部屋の仕切りや装飾に用いた調度品。
茵[しとね]
座る時に用いる敷物。
蔀[しとみ]
格子を取り付けた板戸。外または内側に水平につり上げて開ける。
簀の子縁[すのこえん]
廂の外につくられた板縁。
母屋[もや]
寝殿の中心部の生活スペースで、家具なども置いた。
几帳[きちょう]
二本の柱の上に横木を渡し、そこに帳[とばり](布)をかけて室内を仕切った。
廂(庇)[ひさし]
中央部の母屋を取り囲むスペース。方角によって「南庇」「東庇」などと呼んだ。
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監修=吉田裕子 イラスト=木村 誠 ※GLOW2024年4月号より
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