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【映画】注目の映画監督・奥山大史の新作『ぼくのお日さま』9/13公開【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選ばれた

映画『ぼくのお日さま』の1シーン フィギュアスケートを教える荒川(池松壮亮)

タクヤが吃音だったり、荒川と五十嵐という同性カップルなのも、監督は意図したわけではなく、自分が観たい映画を書いていたらそうなったと語っています。それでもそこに意味を持たせなかったのは、当たり前に世界に存在する人々という理由でしょう。そんなふうに社会にはまだ偏見があることを意識しつつ、美しい映像の中で純度の高い感情を描いた本作だから、世界三大映画祭のひとつであるカンヌ国際映画祭のコンペティションに入選したんだと思います。
それと忘れてはいけないのが、映画のタイトルはハンバートハンバートが2014年に発表した曲「ぼくのお日さま」から来ているということ。この曲からインスパイアされて物語は生まれ、結果、主題歌として映画のラストを飾ることになりました。これがまた胸がギュッとなる歌詞とメロディ。まさに隅々まで味わい深い愛情物語なのでした。

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

SPECIALIST

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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