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【自律神経を整える】ため息で幸せは逃げない! 医学的には心身にいい! 小林弘幸『捨てる勇気100』

執筆者:GLOW編集部

ため息でリラックスできる 小林弘幸『捨てる勇気100』

自律神経を整えるためには、様ざまなものを手放すことが大事。小林弘幸教授の著書『捨てる勇気100』から、手放したいものを紹介! 今回はネガティブと思われがちなため息のこと。実は健康に効果的。


そもそも、自律神経って何?

『私たちは毎日、手や足などを自分の意思で動かしながら生活をしていますが、一方で内臓や血管などは自分の意思で動かすことはできません。
このような「自分の意思で動かすことができない部分」をコントロールするのが自律神経の役割。~中略~自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。この2つは車の「アクセル」と「ブレーキ」にたとえることができ、運動をしたり興奮したときに交感神経が高まり、逆にリラックス状態のときには副交感神経が高まるようになっています。
このサイクルが乱れると、夜に眠れなくなったり、逆に日中に頭がぼうっとしたり、なんとなく心や体の調子が悪いと感じるといった数々の不調につながるのです。』(『捨てる勇気100』より)

全身をめぐり、呼吸や消化、代謝、排尿・排便など生きるための基本の機能を司る自律神経。意識して整えたい。40代におすすめの捨てたいものを紹介!

捨てたい生活習慣

023 「ため息で幸せが逃げる」という迷信を捨てる

「ため息はネガティブなものだ」と考えている人はとても多く見られます。「幸せが逃げてしまう」という迷言もありますし、周りのモチベーションを下げてしまうから、と気をつけている人もいるでしょう。 

しかし医学的な観点でいうと、ため息はむしろ心身によい効果をもたらすことがわかっています。深い呼吸をゆっくり行うことによって、体内のすみずみまで、血液が行き渡っていくのです。 

そもそもため息をつきたくなるのは、体内に酸素が足りていない状態のときです。仕事に集中していたり、ストレスがたまったりしているときには自然と呼吸が浅くなってしまいます。そのような、体にとって望ましくない状態を改善しようとして、自然と深呼吸がしたくなるのです。 

また、ため息には副交感神経の働きを活性化させる役割があります。筋肉がこわばり、全身に力が入っている状態をほぐし、体をリラックスした状態に導くことができます。つまり、ため息をつくことは体をリフレッシュするためにとても効果的な習慣なのです。

とはいえ、職場や自宅のリビングで堂々とため息をつくことに抵抗のある人もいるでしょう。そのような場合には、先述※した「1対2の呼吸法」を試してみるのがおすすめです。これはアスリートや企業のトップの方など、常に大きなプレッシャーと向き合っている人の多くが取り入れている呼吸法です。ため息を我慢するのは、血液の循環を妨げて筋肉をこわばらせ、肩こりや目の疲れなどを引き起こす原因になるため、できるだけ避けるようにしましょう。
※020「猫背をやめる」にて、息を吸い込む時間と吐き出す時間が1対2になるように意識して呼吸するのを7セット行う「1対2の呼吸法」というリラックス法を提案。

☑ため息は体をリラックス状態に導く
※『捨てる勇気100』より

よくないと思いながらのため息、体のリラックスに必要なものだとは!


『捨てる勇気100』

小林弘幸の書籍『捨てる勇気100』

順天堂大学医学部教授
小林弘幸

勇気を持って「捨てる」ことで、人生を輝かせるメソッド集。自律神経の名医・小林弘幸教授が考案した、自律神経が整う新メソッド100本を公開。
第1章 身の回りのものを捨てる、第2章 生活習慣を捨てる、第3章 これまでの考え方やクセを捨てる、第4章 食事の常識を捨てる、第5章 人間関係を捨てるの全5章。物理的、心理的に捨てることで健康に!
単行本1430円、Kindle版(宝島社)

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この記事を書いた人

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