【更年期太り対策】脂肪がつきやすい“更年期太り”は食事法と楽しみながらのウォーキングで対策!
執筆者:ヴィーナスちゃん
更年期(ヴィーナス)期の女性が知りたいことや疑問を、特命調査員ヴィーナスちゃんが調査! 今回は更年期太りについて。特に大食いしたわけでもないのに、少しずつ体型が変わって服がきつくなったという人は多いはず。ヴィーナス期に太りやすくなる原因と対策、どんどん太ってしまうリスクについて「宮益坂 メリーレディースクリニックの長岡美樹先生」にお話をうかがいました。
※GLOW世代特有の体の変化期である更年期を「ヴィーナス期」と名付けています。
女性ホルモンが減ると脂質代謝力がダウン!
ヴィーナスちゃん(以下V)
更年期に太りやすいのはどうしてですか?
長岡先生(以下長)
女性ホルモンのエストロゲンは脂質代謝をスムーズにすることがわかっています。更年期でエストロゲンが減ると、脂質が使われにくくなって蓄積されやすくなります。
V
脂肪がつきやすくなるんですね!!
長
他に加齢によって基礎代謝量が減ることも一因です。基礎代謝とは、呼吸や体温調整など生命維持に使われるエネルギーのこと。50才女性の基礎代謝量は小学2年生と同程度です。これを知らずに若い頃と同じ量を食べていたら太るのもしかたありません。
V
食事量を減らすのは辛そう……。
長
糖質を減らしてたんぱく質を十分に摂ることがポイントです。糖質を摂りすぎると脂肪として蓄えられます。とはいえ、まったく糖質を摂らないとエネルギーを燃やすスイッチが入らないので、ごはんは1/2膳程度食べるといいですね。パスタや丼ものなどは糖質の摂りすぎになるので気をつけて。
V
運動も必要ですよね?(汗)
長
食事と運動がダイエットの王道です。でも毎日1万歩とか、週3でジムなどの高すぎる目標は無謀。楽しみながらたくさん歩くといいと思います。
V
モチベーションを保つにはどうしたらいいですか?
長
10年後に自分がどうなっていたいかを考えるといいですよ。美しい姿勢でさっさと歩ける自分でいたいのか、重たい体を引きずって病気に怯えながら暮らすのか。肥満すると糖尿病や高脂血症、痛風、大腸がん、子宮体がん、乳がん、膵臓がんなどを引き起こすことがあります。20才の頃の体重からかけ離れないようにすることが大切です。
☑糖質は脂肪の材料に! カロリーを燃やすスイッチを入れるための少量で十分!
たんぱく質は細胞や筋肉、内臓でも必要な体の重要な構成要素。たんぱく質が不足すると体力も衰えるのでしっかり食べることが大切。食物繊維はお腹が満たされて便通もよくなる、更年期太りにうってつけの栄養素! 主食でお腹を満たさないで!!
☑蓄えた脂肪は燃やすのみ! ウォーキングで太ももとお尻に筋肉をつけて基礎代謝量アップ
ショッピングモールでウインドウショッピングをしながら歩く、敷地の広い寺社や自然公園に出かけて敷地内を歩き回る。トレンドを知ったり、澄んだ空気を吸いながら歩くとたくさん歩けちゃいます!
たくさん歩いても快適なフラットシューズ。allbirdsウィメンズ ツリーブリーザ 〈ネイビー ナイト〉1万4500円(オールバーズ)
春コーデのアクセントにも! HOKA BONDI 8〈コースタル スカイ/オール アボード〉2万5300円(デッカーズジャパン)
☑ヴィーナスちゃんの調査結果
女性ホルモンが減ると太りやすくなると知って驚愕(涙)。 大枚をはたいて買ったお気に入りのワンピが着られるようにショッピングモールのパトロールに励むことにします! あ、パスタランチも今日から我慢しますっ!
【ガイド】
宮益坂メリーレディースクリニック
長岡美樹先生
東京・渋谷で幅広い年代の女性を診る産婦人科専門医。GLOW世代の様ざまな悩みを解決に導く頼れる存在。日本女性医学学会認定医。
イラスト=二階堂ちはる 取材・文=黒川ともこ ※GLOW2023年4月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
この記事を書いた人