更年期の尿もれ対策に骨盤底筋ダンス“フェムダン”でトレーニング!【ヴィーナスちゃんがゆく!】
執筆者:ヴィーナスちゃん
更年(ヴィーナス)期の女性が知りたいことや疑問を、特命調査員ヴィーナスちゃんが調査! 今回は出産や年齢を重ねることで起こりがちな尿もれ。防ぐためには骨盤底筋を鍛えるのが効果的。骨盤底筋を鍛えるダンスを開発した高林裕果さんにお話をうかがいました。
※GLOW世代特有の体の変化期である更年期を「ヴィーナス期」と名付けています。
尿もれ防止には骨盤底筋を鍛えるべし!
ヴィーナスちゃん(以下V)
尿もれをなくすには骨盤底筋を鍛えるといいというのは本当ですか?
高林先生(以下高)
医学的にも尿もれに対する治療の第一選択肢として骨盤底筋の訓練が必要だとされています。そして訓練すると7割くらいが回復するというデータもあります。
V
かなり効くんですね! でも、骨盤底筋体操ってわかりにくいです。正しくできているか不安だし、体操が地味すぎて続けるのがツラい……。
高
そこが問題ですよね。尿もれは加齢や出産のほかにも生活習慣や遺伝的な要素が原因になることもあります。女性はフェミニンゾーンに尿道、膣口、肛門の3つの穴があって体の構造的に骨盤底筋がゆるみやすいのです。なので、女性は尿もれしても当たり前といっても過言ではありません。ところが骨盤底筋って存在そのものがスルーされているというか。自分の体なのに“あそこ”と呼んだりしますよね。もっと前向きに、楽しく骨盤底筋を鍛える方法を模索して「フェムダン」を開発しました。
V
ダンスですか!?
高
骨盤底筋を鍛えるのが目的なので骨盤底筋の構造を解説したり、骨盤底筋と連動している膣の締まり具合を計測したりもします。計測する際に機器が「膣を締めてください」と指示するのですが、「え? どうするの?」という人も。膣はそれくらい意識が向いていない場所。で、骨盤底筋の動かし方がわかってきたらシンプルな振り付けのダンスを楽しく踊る。週1で8回続けたら膣圧が3倍になった人もいらっしゃいますよ。
V
わぉ!! 楽しくて効果もばっちりなんですね。
骨盤底筋を楽しくトレーニングできると話題の‛‛フェムダン,,
フェムダンのグループレッスンを見学&体験してきました! 東京・自由が丘スタジオでグループレッスンを定期的に開催するほか体験会も行っているそう。今後は、パーソナルレッスンやオンラインレッスンも展開予定。
骨盤底筋を楽しくトレーニングできる!フェムダンは3つの動きがポイント
これがフェムダンで重要な動き。骨盤底筋だけでなく、体幹、下腹、くびれ、ヒップにも効いて女性らしいラインになる。
ポイント①
お尻を後ろに突き出す
お尻を後ろに突き出して膣を引き上げる。
ポイント②
お尻の穴をグーッと締める
恥骨を斜め上に突き上げてお尻の穴を締める。
ポイント③
骨盤を横に突き出す
骨盤を左右、交互に引き上げて骨盤を大きく動かして血流をよくする。
これが骨盤底筋
レッスンの最初に模型を使って骨盤底筋を解説。わかったようでよくわかっていなかった骨盤底筋のイメージが鮮明に!
膣圧を数値化する機器も!
ブルーのシリコン部分を膣内に入れて膣を締めると膣圧が計測できる。数値で自分のレベルがわかるのがすごい!
ヴィーナスちゃんの調査結果
運動嫌いでダンスの振りを覚えるのは大の苦手ですが、フェムダンの振り付けは9割マスターできました! ダンス中にインストラクターさんが「膣、締めて!」と連呼してくれるので、膣を意識しながら踊れます。
●ガイド
Glad 代表 高林裕果さん
フェムダンのほか、膣をケアす
るコスメ「CITUCA」の商品開発
を行う。フェムに特化したサロ
ン「FemRiss」も始動。
フェムダンサイト
取材・文=黒川ともこ ※GLOW2022年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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