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杉山愛さん「自分の心と向き合うためにウィッシュリストを綴る」【これから先のわたしへ】

執筆者:土谷沙織

これから先のわたしへ

「Aging Gracefully」は、40代、50代女性のこれからを応援する、朝日新聞社とGLOWの共同プロジェクト。インタビュー『これから先のわたしへ』では、Aging Gracefullyをテーマに、 憧れの女性像や、一緒に歩んでいきたい相棒アイテム、自分らしくいられるモノやコトなど、わたしの“これから”をお伺いしています。

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スポーツコメンテイター
元プロテニスプレイヤー 杉山愛さん

1975年、神奈川県生まれ。34才まで17年間プロツアーを転戦し、テニス四大大会の女子ダブルスで3回の優勝、グランドスラム連続記録などを持つ。メディア出演、講演会、後進の育成等、テニス界の発展に貢献。


小さいことでも実行に移せると
充実感が得られて気持ちにハリが出ます

プロを引退した34才の頃から、わたしが書く100のウィッシュリストは日々更新し続けています。プライベート、ライフプラン、仕事、勉強、いろんな角度から自分は何をやりたいのかを書き出す。そうすることで、優先順位が見えてくるのです。リストの中で興味がなくなったものは消し、また新しいものを書き加える。そしてかないやすいもの、うまくハマるものはどんどん自分のスケジュールに落とし込む。小さいことでも実行に移せると、充実感が得られて気持ちにハリが出ます。

今のわたしのプライオリティは子どもたちの母であること

「現在、7才長男と1才長女の子育て真っ只中です。彼らがSOSを発している時はいつでも、そのサインに気づいて反応・対処できる母親でありたい。もしそこが崩れてしまったら、仕事や勉強を一時的にストップしてでも子どもたちと向き合う、と自分の中で決めています」(杉山さん)


指導者としてひとりひとりに合わせた
最良の方法を探っていきたい

実はわたし、指導者こそ学びが必要だと思ってスポーツメンタルコーチの養成講座を半年くらい前から受講していました。そんなまさかのタイミングで、来年度からの女子日本代表監督という責任ある仕事を任され、テニス界に恩返しをさせていただくことに。指導者としては豊富なプレイヤー経験を持っていることは強みであり、同時にある種の落とし穴にもなりえます。選手たちをリスペクトし、ポテンシャルを信じているからこそ、自分の経験に固執せずに、ひとりひとりに合わせた最良の方法を探っていきたいです。 47才の今、わたしは過去のどんな時よりも自分らしく心地よく生きています。年を重ねるというのは、自分を知り、できることの可能性を広げていくこと。その上で自分らしさを追求していけば、その人はキラキラと輝けるのだと思います。

大好きなパールアクセサリーはこれから先もずっと相棒

「昔からパールが好きで、大小いろいろ集めています。このネックレスは、最近友人から頂いたもので、チェーンとのコンビデザインがお気に入り」。髪をショートにして以来、顔まわりのバランスが変わってネックラインが詰まった服や大ぶりのアクセサリーが似合うようになったそう。「その時々のライフスタイルやTPOに合わせることを心がけながら、お婆ちゃんになってもお洒落を楽しめたらいいですね」(杉山さん)


取材・文=土谷沙織 ※雑誌GLOW2022年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。

この記事を書いた人

女性誌を中心にファッション、ライフスタイル、著名人インタビュー等のページを執筆。30代半ばでヨーロッパに語学留学をして以来、英会話レッスンを日課にしている。

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