【他人軸の変え方】心理カウンセラーに聞く、自分の機嫌の取り方、心の平和の保ち方Q&A【何でもやらされる、自分が後回し】
執筆者:GLOW編集部
子育てや仕事、白髪ケアや不調ケア、運動など頑張る40代。将来が不安になったり、自信を見失う時もある世代。自己肯定感を高め、自分にかまってあげる方法をQ&A方式で紹介! 予約の取れないカウンセラー、ココロノオフィスの根本裕之さんに聞きました。
「20、30代での経験や努力、知識など培ってきたものの答え合わせ的な歳が40代。20、30代で好きなことをしてこなかった場合は今漠然と不安を抱えているかも。充実していたという方も、子育てや職場ではストレスが溜まり、更年期障害など体の不調も出始め、なんだか今の自分が好きになれないという人が多いです。おすすめしたいのが〝自分の価値観や評価の撲滅〟。社会の目を恐れずにぶっ飛べるか、嫌われてもいいやと思える精神って大事です。意外と嫌われないです。周囲や相手のことを先に考えるのではなく、まず自分の気持ちにお伺いを立ててみてください。40代女性は既婚者は子どもを、独身の方は会社で部下を育てているから面倒見もよく、気が利く人が多い。現実を見る目も備わっています。“何もない”と思うのではなくその経験を“よく頑張ってきた”“色々なことを乗り越えた”と正しく評価してください。」(根本さん)
Q1「何でもやらされて引き受けてしまう」
会社、学校、友人関係など、何かとリーダーになってしまうのですが、やりたくてやっている訳ではなく……。皆をまとめたり、皆のために考えることばかりで、自分のやりたいこと、したいことが何なのかわからなくなってきました。
A.他人軸をやめて自分の気持ちを最優先に
まわりはあなたに甘えています。他人を優先させる他人軸の考えを辞めて、自分中心の自分軸に切り替えてみてください。鬼畜生の気持ちになって“いい人をやめる”気持ちで! 会社では自分で背負わずに人を上手く使うのもポイント。ニコニコしてありがとうと言うだけでも周りが動いてくれます。友人や学校関係では、いい意味で和を乱せる人になると気持ちが楽に。
Q2「子どものことや親のこと“やって当たり前”が疲れてきた」
子どもの送り迎えから学校行事、親の介護に夫の身のまわりのこと……自分のことは後回しにして、日々をこなすのに疲れてきました。どんなにやっても当たり前のように思われて、自分を犠牲にしているように思えてなりません。
A.自分の事を後回しにしないで自己中心的になってみましょう
自分を後回しにし続けると、このような悩みが生じます。人に喜んでもらえるからやっていたんだけど、嫌々になっていき不満が出る。寂しいから認めてほしくて無価値感を感じている状態です。自分が自身のことを認めていません。自分自身のことを認めていなければ、しんどくなるのは当たり前です。子どもや友だちを褒めるように、自分のことも褒めて認めてあげてください。
Q3「何にもできずこのまま老後をむかえそう」
就職は氷河期世代、アラフォーからの婚活はなかなかいい人に巡り合えず独身のまま40代後半に。会社では50代後半の先輩世代が多く、平社員のまま定年を迎えそう。姉は結婚しているし、ひとりで老後を迎えると思うと何もかもむなしくなります。
A.若くないという事実が無力感を強めています
夢中になれることを探しましょう。若さ信仰が強いとこの悩みに陥りがち。若くないという事実が無力感を強めているので、自分が一番年下になれる場所に行ってみてください。例えば着物の着付けや茶道、ゴルフなど。あとは推しを見つけるのも生活に張り合いが出ます。プライム ビデオやネットフリックスなどでドラマや映画を観たり、あとは友人のおすすめや誘いなどに乗っかってみて。
【40代は企業やコスプレなんかの大胆なこと、趣味の世界を初めてみては】
「今までの経験から堅実さがある40代女性は、起業したり、移住やコスプレなどの大胆なことを楽しむと充実感が味わえます。若さを取り戻すなら、自分が一番若になる趣味の世界、ゴルフやお稽古事を始めてみてください。あと実はほとんどの悩みは「推し活」で解決するんです。自分磨きや無償の愛で退屈な時間は充実し、頑張る人を応援することでかなわなかった夢がかなった気分も味わえますよ」(根本さん)
心理カウンセラー:根本裕之さん
カウンセラー・講師・作家でココロノオフィス代表。現在は東京・大阪・オンラインを中心にセミナーや講座をこなす。『今日こそ自分を甘やかす』(大和書房)『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(だいわ文庫)『忙しすぎて辞める人。暇すぎて病める人。』(主婦の友社)など著書多数。
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