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自分と自分(クローン)が戦う!? 10/7公開映画『デュアル』【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。週末の予定に加えてみてください!


瞳の色だけ違うオリジナル×クローン
裁判&決闘で生き残る方が決まる……

遠くない未来。もし自分が余命わずかと知ったら、あなたはクローンを作りますか?

確かに子育てやら養育費を考えたら、残される子どもの為にクローン人間を作るのもアリな気がする。そう考えるとこの映画の行く末にゾッとするのですよ。

だって主人公のサラは、自分を愛する親や恋人が寂しくないようにとクローンを残したものの、奇跡的に病が治ってしまい、クローンを破棄したくとも簡単に出来ないことを知ります。しかもクローンとの共存は無理と法律で決まっている社会。なんとクローンも命だという考えから、生存出来る方を決闘で決めるなんていう恐ろしい裁判制度があるんです。まぁ良く練られた脚本!

しかも興味深いのは、クローンといえども思考は同じではなく、様々なことを学習していくので恋人にとってはピュア度が違ったり、それは親にも同じだったりするから、サラの療育期間中にクローンの好感度が上がる可能性も高いということになります。

ここで主演にカレン・ギランをキャスティングした意味が出てくるわけですね。というのも彼女はマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ジュマンジ』に出演する肉体派女優さん。しかも今年公開された『ガンパウダー・ミルク・シェイク』なんてシスターフッド映画としても最強パワーを発揮する面白さ。いざという時の為にサラが格闘訓練をするシーンなんて、『ロッキー』とも違う独特の心理訓練がトレーナーから提示され抱腹絶倒。

でもね、女ってそう単純じゃないんです。思考は無限で粘り強い。だから予測不能で面白い。まさにこんなミステリー、見たことないと頬をプルプルする筋肉運動まで行える映画なのでした。


『デュアル』

【あらすじ】
同棲中の恋人ピーターとはマンネリ気味。父は亡くなり、過保護な母は毎日連絡をして来る。そんな平凡な毎日を過ごすサラだったが、ある日突然悲劇が訪れる。密かに体を蝕んでいた病魔により、余命が残り僅かだというのだ。茫然自失となるサラに、医師から「リプレイスメント(継承者)」のカタログが手渡される。それは、間もなく死を迎える者が、遺族を癒すために自らのクローンを作り出すというプログラム。サラは「リプレイスメント」を決断し、残された時間をクローンとの引継ぎに充てる。目の前でピーターや母と親しくなっていくクローンの姿に寂しさを覚える中、サラの病が奇跡的に完治したという報せが入る――。

10/7より全国ロードショー
2022/アメリカ/95分  

監督・脚本:ライリー・ステアンズ
出演:カレン・ギラン『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュマンジ』シリーズ
アーロン・ポール『ニード・フォー・スピード』 ビューラ・コアレ『シャドウ・イン・クラウド』
テオ・ジェームズ『ダイバージェント』
配給:アルバトロス・フィルム
©2021 Dual Productions, LLC All Rights Reserved

伊藤さとり映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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