美の賢者・山﨑まいこ先生&大野真理子さんが40代の美容についてトーク 「美容に近道はない!」「 習慣化が大事です!」
執筆者:夏目 円
肌・髪・ボディの悩みに深刻さが増す40代。美容家も通いつめる皮膚科医、山﨑まいこ先生と“皮膚の変態”と呼ばれる話題の美容家、大野真理子さんに、読者の悩みを聞いてみました。まずは、お二人の美容トークに耳を傾け、40代の美容に対する取り組み方を考えてみましょう!
【教えてくれる美の賢者】
山﨑まいこ先生
各界著名人・美容関係者から信頼を集める皮膚科の名医。滋賀医科大学卒業後、大阪市内で皮膚科医としての勤務を経て2017年「まいこホリスティックスキンクリニック」を開院。
大野真理子さん
本業のアパレル経営の傍ら、スキンケア好きが講じてSNSを発信、15万人以上のフォロワーを持つ。自身を“皮膚の変態”と名乗るように、変態級の肌の知識の持ち主。自身の肌は杏仁豆腐級!
「40代はホルモンバランスが崩れ、肌のエイジングが進む世代」
大野 昔からスキンケアが大好きで、〝皮膚の管理〞を子どもの頃からしていました。定期的に美容医療も取り入れていますが、やはり日々の管理なくしては、美肌は得られませんから。
山﨑 確かに〝皮膚の管理〞をしっかりされている肌(笑)。
大野 ありがとうございます! わたしにとって〝日々のスキンケア〞って趣味のようなもの。しっかりお手入れすれば結果が必ず出るので、やりがいがあります。〝皮膚の管理〞は裏切りません。
山﨑 クリニックにいらっしゃる40代患者さんの肌悩みは、くすみ、シミ、毛穴が多く、たるみに関しては40代後半から。肝斑も多く、シミや色ムラと合併して全体にもやもやしている方もいます。
大野 30代では感じなかったことが、一気に押し寄せてきますよね。
山﨑 40代はホルモンバランスが崩れてエストロゲンの量が減ります。バランスが崩れてくるので、肌の水分を保つ力、新陳代謝も下がり、血流も滞りがちに。排出されるメラニン量も減りますから、肌のエイジングが加速します。それともうひとつは、骨が痩せてくるので、目がくぼみ、頰がこけてしまいます。
大野 わたしも頰が痩せてしまって、シワっぽく見えるのが悩み。
山﨑 個人差はありますけど、40代後半になると確実に出てきます。でも大野さんのように、日々のお手入れ次第で食い止めることはできますよ。
「食事、運動、スキンケア……美容に近道はない」
大野 スキンケアも大切ですが、インナーケア、特に食事に気をつけます。外食もしますけど、基本は和食で、たんぱく質、乳酸菌、亜鉛、鉄を意識したメニューです。
山﨑 食事はもちろん、ふだんの生活の質が肌に表れます。ストレスが多い、忙しい、不規則な食事、睡眠不足などの積み重ねによって、肌が不調になります。
大野 それと、運動も大切ですよね。わたしは週2の加圧トレーニングと夜は毎日子どもと一緒に犬の散歩を30分、時間があればヨガにも行きます。
山﨑 食事ができていても、運動していない方もいますからね。
大野 結局、美容には近道はなくて、地道にコツコツ続けていくことしかありません。なので、わたしは趣味のように捉えて美容を楽しんでいます!
山﨑 そうですね、40代はスキンケアも運動も歯を磨くように習慣化できれば、結果がついてくるはずですから!
撮影=古家佑実〈SORANE〉 取材・文=夏目 円 ※GLOW2022年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
この記事を書いた人
美容ライター。2023年4月よりメルボルンに移住、シティからトラムで20分、ビーチから徒歩10分という絶好のロケーションのアパートに娘と二人暮らし。50歳にして味わう初体験の数々に驚きと戸惑い、さらに興奮を隠せない日々が続くも、第二の人生をとことん楽しんでいる。母娘移住のきっかけ、日常のあれこれは毎週金曜日「note」にて更新中。