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稲垣吾郎さん演じる市川ワールドに、今泉力哉監督が引き込む 11/4公開映画『窓辺にて』【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は雑誌GLOWでの連載にご登場頂いている稲垣吾郎さん主演の『窓辺にて』。今日の予定や週末の予定に加えてみてください!


自己探求の名手・今泉力哉監督と
稲垣吾郎のオーラが溶け合う

自分についての探究。これを自己探究と言うんですが、人生はいくつになっても自己探究。「うちの人、浮気してる?腹が立たないのは何故?」ってところから“愛が冷めたのか?”はたまた“自分がおかしいのか?”と悩むわけでございます。

そんな大人の自己探究を描いた映画が、『愛がなんだ』を始め、愛について自己について見つめる作品作りの名手・今泉力哉監督の新作『窓辺にて』です。

主演を務めるのは映画も本も大好きな稲垣吾郎さん。今回の映画では一冊だけ小説を書いたきり、小説を書かないフリーライター市川を演じていて、妻の浮気に気づいているのに腹が立たない自分に困惑するという役どころ。物語は、玉城ティナさん演じる文学賞の取材で会った高校生作家が書いた本のモデルに興味を持ったことから、市川の心の旅が始まるのですよ。

まぁ、稲垣吾郎さんの放つオーラが今泉力哉ワールドに完全に溶け込んで絵になるんです!  フルーツパフェをつつく市川、アイスコーヒーを飲む市川、本を手にする市川、公園にたたずむ市川……。あれ?私は吾郎ちゃん好きだったっけ?と驚くくらいに市川の一挙手一投足が気になる。なんでだろう、と考えてみたら自分が市川的な感情における不感症なのかもしれないと気づかされてしまいました。そう、これが今泉ワールド。

他人事かと思いきや自分ごとだった物語を紡ぐ名手。しかも稲垣吾郎さんは、某媒体の映画コラムの連載で、『his』や『街の上で』とか取り上げていたのだから間違いなくこの空気感をイメージして撮影に挑んだに違いないのですよ。

それにまんまと引き込まれ、自分の中の対人関係におけるクセとか人との距離感とか考えさせられてしまった『窓辺にて』。そうなんですよ、自己探究とはマトリョーシカみたいに見つめれば見つめるほど発見があって面白い。この映画は、俗に言うピーリングみたいな新しい自分との出会いを与えてくれる作用を持っているのではと推測します!

『窓辺にて』

窓辺にて

【あらすじ】……。

2022/日本/143分

監督・脚本:今泉力哉 
出演:稲垣吾郎 
中村ゆり 玉城ティナ 若葉竜也 志田未来 倉 悠貴 穂志もえか 佐々木詩音
斉藤陽一郎   松金よね子
音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
主題歌:スカート「窓辺にて」(ポニーキャニオン/IRORI Records)
配給:東京テアトル
英語タイトル:by the window
撮影:2021年7月、都内近郊にて撮影
©2022「窓辺にて」製作委員会

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

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邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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