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ペドロ・アルモドバル監督のライフワーク“母”をペネロペが演じる 公開中『パラレル・マザーズ』【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回はペドロ・アルモドバル監督とペネロペ・クルスの名コンビの『パラレル・マザーズ』。アカデミー賞®の主演女優賞・作曲賞にノミネートされ、ヴェネツィア国際映画祭最優秀女優賞を受賞した作品。今日の予定や週末の予定に加えてみてください!


いくつになっても女性は自信を持っていれば
輝ける!ということを示してくれる

スペイン映画って、ビビットな色合いで女達も色っぽく強い!

そんなスペインを代表する女優といえば『それでも恋するバルセロナ』でアカデミー賞助演女優賞受賞経験もあり、ハリウッドでも活躍するペネロペ・クルス。

かつてはトム・クルーズやマシュー・マコノヒー他、トップクラスの俳優陣を夢中にさせた彼女が夫に選んだのは、同じスペイン人俳優でアカデミー賞助演男優賞を『ノーカントリー』で受賞した演技派ハビエル・バルデム。しかもアカデミー賞スペイン代表の常連であるペドロ・アルモドバル監督のミューズとしてもお馴染みなんだから、彼女ってば映画につくづく愛されている女性なんです。

そのペネロペの最新作が本年度アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされたアルモドバル監督の『パラレル・マザーズ』。

これまたすごいお話で、偶然同じ日に出産した二人のシングルマザーが、あるきっかけで赤ちゃんを取り違えられたのではと疑う物語。しかもペネロペ演じるジャニスはフリーランスのカメラマンで女出一つで娘を育てようとする女性。一方のアナは17歳で予想外の妊娠。全く違う生き方をしてきた女性が病院で出会い意気投合し、数奇な運命に導かれていく展開に自分ならどうするかとハラハラしながら見守ってしまいます。

そしてアルモドバル監督らしい女性=赤、という表現が部屋の内装やファッションにも取り入れられていて、センスが良く情熱的でたくましい女性達に惚れ惚れするんですよね。

あぁ、こんな美味しそうな料理をサラッと作りつつ、仕事にも子育てにも頑張れたらなぁ。しかもペネロペ、セーターにジーンズという着こなしでも大人の色気を漂わせる美しきアラフィフ! 母親であろうとも「さりげない女性らしさ」を意識したスタイルもちょっと真似したくなります。あとね、この映画が好きな理由のもう一つが、女達が皆、仲良しで助け合っているところ! なんなら男性は添え物っていう扱いもちょっと笑えるし。そんな『パラレル・マザーズ』は、いくつになっても女は自信を持っていれば輝けるんだと伝えているような映画でした。 


『パラレル・マザーズ』

【あらすじ】フォトグラファーのジャニスと17歳のアナは、出産を控えて入院した病院で出会う。共に予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた二人は、同じ日に女の子を出産し、再会を誓い合って退院する。だが、ジャニスはセシリアと名付けた娘と対面した元恋人から、「自分の子供とは思えない」と告げられる。そして、ジャニスが踏み切ったDNAテストによって、セシリアが実の子ではないことが判明する。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑ったジャニスだったが、激しい葛藤の末、この秘密を封印し、アナとの連絡を絶つことを選ぶ。それから1年後、アナと偶然に再会したジャニスは、アナの娘が亡くなったことを知らされる──。

ヒューマントラストシネマ有楽町 Bunkamuraル・シネマ 新宿シネマカリテ ほか公開中

2021/スペイン・フランス/123分
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル 
出演:ペネロペ・クルス ミレナ・スミット イスラエル・エレハルデ アイタナ・サンチェス=ギヨン ロッシ・デ・パルマ フリエタ・セラーノ
製作:アグスティン・アルモドバ エステル・ガルシア
音楽:アルベルト・イグレシアス
撮影監督:ホセ・ルイス・アルカイネ



© Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU 配給・宣伝:キノフィルムズ 提供:木下グループ 

伊藤さとり映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

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