• Culture

GLOWの
記事をシェア

青春映画のときめきは色あせない! 映画『ラ・ブーム』『ラ・ブーム2』公開40周年で12/23よりデジタル・リマスター上映【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

執筆者:伊藤さとり

映画パーソナリティ・心理カウンセラーの伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回はさとりさんの青春が詰まった『ラ・ブーム』『ラ・ブーム2』のデジタル・リマスター上映。40年の時を越え、12月23日公開です!!!


淡い恋を思い出し若返り、大人になった親目線でも楽しめる

1982年の日本公開時、その圧倒的な可愛さとほのかな色っぽさで男子たちのハートを鷲掴みにしたソフィー・マルソー。そして当時、少女だった私たちは恋愛青春映画の金字塔としてフランス映画『ラ・ブーム』に恋焦がれたのよ。

子どもだけのパーティ(ブーム)に焦がれた13歳のヴィック(ソフィー・マルソー)が、初めてのブームで出逢った男の子マチュー。彼と恋に落ちた瞬間、それはアップテンポの曲でみんなが激しいダンスをしている時に、後ろからヘッドフォンをかけられ耳に突然飛び込んできたロマンティックな曲(「愛のファンタジー」)と共に姿を現した甘いマスクの男の子の眼差しにうっとりし、二人だけのチークダンスをした時から。

そんな初恋のチクチク胸を刺してくる感じがなんとも愛おしいあの『ラ・ブーム』を再びスクリーンで堪能できる日が来るとは!? その理由は公開40周年デジタル・リマスター版という上映なので、鮮明な色合いで当時の記憶が蘇ってくるのですよ! しかも名曲「愛のファンタジー」を大音響で聴けるし、もう大、大、大満足。

今までもVHS、DVDと買い揃えて来ているので何度も観ているものの、このクリアな輪郭と色合いに感激しながら大スクリーンで没入してみると、私もヴィックの母親世代なのだと実感せざる得ないのです。それでもこの歳になって気づかされるのは、この映画が世界的ヒットを記録した理由。それは音楽やソフィー・マルソーの魅力だけではなく、大人目線でも観られる親達の離婚の危機だったり、ヴィックのひいおばあちゃんの柔軟な考えや愛の伝道師的な発言の数々。こんなに胸に響くとは私も歳を取ったのね、とほくそ笑む時間でした。心が若返るオススメ映画!


12/23よりリバイバル上映【ラ・ブーム】【ラ・ブーム2】

12/23より、『ラ・ブーム』続編の『ラ・ブーム2』2作品のデジタル・リマスター版が上映! ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿シネマカリテほかにて全国ロードショー! 『ラ・ブーム』は本国フランスでは公開時に450万人を動員するヒットを記録し、日本でも1982年の劇場公開時には若い観客層を中心的に爆発的な支持を得た。携帯電話もSNSも無い時代のティーンの恋のドキドキを描いたストーリーだけではなく、リチャード・サンダーソンによる劇中歌「愛のファンタジー」(原題:Reality)も大ヒットし、同曲の使用シーンは様々な映画やミュージックビデオで引用されるなど、未だ衰えない魅力を放っています。13歳から15歳になった主人公の新たな恋を描く『ラ・ブーム2』も同時公開。

『ラ・ブーム 40周年記念デジタル・リマスター版』

【ストーリー】新学期を前に、歯科医の父フランソワ、漫画家の母フランソワーズとともにパリに越してきた13歳のヴィック。クラスメートに誘われた初めてのブーム(=パーティー)でマチューに出会い、惹かれていく。初めての恋で頭がいっぱいのヴィックだったが、同時にいつも彼女を見守っていた両親の関係に、ある大きな変化が訪れていた…。
監督:クロード・ピノトー 出演: クロード・ブラッスール、ブリジッド・フォッセー、ソフィー・マルソー
1980/フランス/フランス語/カラー/111分  後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 配給:ファインフィルムズ 
© 1980 Gaumont

『ラ・ブーム2 40周年記念デジタル・リマスター版』

【ストーリー】あれから2年。15歳のヴィックは田園風景の美しいドイツのバイエルンで夏の休暇を過ごしている。ひいおばあちゃんの誘いにのり、一足早くパリに帰ることになった彼女は、パリ行きの列車内でフィリップという青年と知り合う。彼とのパスポートの取り違えがきっかけで再会し、付き合うことになったヴィック。かつてのボーイフレンド、マチューが開いたブーム(=パーティ)に2人で参加するが…。
監督:クロード・ピノトー 出演: クロード・ブラッスール、ブリジッド・フォッセー ソフィー・マルソー
1982/フランス/フランス語/108分/カラー 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 配給:ファインフィルムズ 
© 1982 Gaumont

公開40周年記念サイトはこちら!

この記事を書いた人

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー 伊藤さとり

映画評論・映画パーソナリティ・心理カウンセラー

執筆記事一覧を見る

邦画、洋画問わず年間500本以上の映画を鑑賞。映画舞台挨拶や完成披露会見等のMCを数多く担当している。また、心理学的な視点からも映画を解説。12月に新著は『映画のセリフで心をチャージ 愛の告白100選』(KADOKAWA)。「ぴあ」、「otocoto」でのコラム連載や、YouTube「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、「めざましテレビ」「ひるおび」での映画コーナー等、幅広いメディアで映画を紹介。映画と、映画に関わる全ての人々を愛してやまない映画人。

記事一覧へ戻る

GLOWの記事をシェア!

関連記事